●知らない、けどなんとなく想像が付く「中1ギャップ」についてのアンケート (2011年12月02日)
「中1ギャップ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。小学校から中学校へ進学して、中学校での新しい学校生活になじめず、ストレスで不登校になる子が出たり、いじめが急増したりする現象のことです。他の小学校の子どもたちと一緒になったり、勉強が難しくなったり、部活動などでは先輩・後輩の上下関係が難しくなったりということが原因と言われています。
Benesse教育情報サイトでは、同サイトメンバーのうち中学生の子どもを持つ保護者を対象に、「中1ギャップ」についてアンケートを行いました。その結果、「中1ギャップ」という言葉について、保護者の過半数が「知らない」と回答しています。しかし言葉の意味を想像するとどういう意味だと思うか、という質問には「環境が変わってなじめない」「生活スタイルの違い」など、およそ想像はつくようです。
まず勉強については、これまでのクラス担任制ではなく教科担任制になります。英語は文法などを学び、本格的な「勉強」になってきて、算数も数学と名前を変えます。さらに定期テストがあり、順位が出ることで友だちとの学力差が見えてしまい、ショックを受けることもあるようです。
さらに「もう小学生ではない」と、勉強・生活において保護され、助けられていたことを自分でやるように促されます。制服や校則、先輩・後輩といった生徒間の上下関係、部活の練習、難しい勉強・宿題…さらに成長期の体はホルモンバランスが不安定で、心と身体の安定を失ってしまうことも少なくないようです。
友だちづきあいも変わってきます。新しいクラスメイトや部活仲間との出会いがある反面、小学校までの友だちと疎遠になったり、ちょっとした行き違いで大きなトラブルに発展したり、といったことも増えます。またケータイのトラブルも目立ってきます。
保護者は子どもたちの中学校生活について、いろいろと気づきがあるようです。子どもたちが感じる「ギャップ」を早期発見・早期解決するためには、進学前にもう一度我が子を見つめ直したり、進学先の中学校の情報を集めたりして準備をしておくと良いようです。子ども扱いには大きすぎ、大人扱いには幼すぎる中学生、つかず離れず、程良い距離で手助けしていきたいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年12月02日 10:22