« NHK「ラジオ英会話」1年分を収録した電子辞書を新発売~セイコー | トップページへ | 「シンポジウム2011みんなのケータイサミット」の開催 »

社会教育指導者の職務に関しての現状や課題を調査研究~文部科学省 (2011年11月10日)

park111110.jpg

社会教育指導者の職務に関する調査研究が実施され、その報告書が文部科学省のホームページにて公開されました。

社会教育指導者の業務の実態を詳細に把握するために、調査は大規模都市、中小規模都市、農山漁村部の地域類型別に、「社会教育主事」、「社会教育指導員」、「公民館主事」、「社会教育委員」それぞれに関して、本人と教育委員会を対象にアンケートにて実施しました。

まずは各職務として期待することは、社会教育主事は「地域の社会教育計画立案」、「学習計画・内容立案・編成」、社会教育指導員は「地域の学習課題やニーズ把握」、「学習計画・内容立案・編成」です。公民館主事は「地域の学習課題やニーズ把握」、「学習計画・内容立案・編成」、社会教育委員は教育委員会諮問や教育委員会会議での意見陳述です。

社会教育の今後重要度が増すテーマとしては、「家庭教育」、「高齢化への対応」、「学校教育との連携・融合」、「地域との連携」が掲げられています。地域別にみると、大都市圏では「家庭教育」や「人権問題への対応」、「青少年問題への対応」、3万人未満町村では「高齢化への対応」が比較的高く認識されています。公民館主事はどの地域でも「高齢化への対応」が最重要視されているようです。

今後としては、社会教育主事は、地域社会教育計画・生涯学習計画の必要性を再確認した上で、計画に社会教育指導者各職の立場・職務(役割分担)を明確に位置づけた上で職務に努めることが期待されます。

社会教育指導員は、地域・住民の課題やニーズを鋭敏に捉えて、遊びや交流のみに偏りすぎない、地域社会にとって意味があり、参加者が楽しむだけでなく、充実感や生きがいを見つけられるような、的確な「教育・学習プログラムを立てて、実施する」、プログラム企画・実施の専門家としての意識と活動をより充実させていただくことが期待されます。

公民館主事は、民間サークル等とは一味違う、公民館だからできるプログラムに取り組み、「地域のための“社会教育を推進する”施設運営」へと意識と活動をより充実させていくことが期待されます。

社会教育委員は、地域の人脈を効果的に活用して調査・研究などの裏付けも踏まえつつ、教育委員会に的確な助言・指導を行い、尽力も惜しまないとの意識と活動をより充実させていただくことが期待されます。

社会の要請に応える社会教育が、各機関の連携により、地域差なく実施されるといいですね。


社会教育指導者の職務に関する調査研究報告書(平成23年3月):文部科学省



« NHK「ラジオ英会話」1年分を収録した電子辞書を新発売~セイコー | トップページへ 「シンポジウム2011みんなのケータイサミット」の開催 »

最新記事一覧

投稿者 kksblog : 2011年11月10日 17:13


コメント
ブログ内検索
昔の記事を読む
メルマガ・RSSで読む
毎週水曜日、1週間分のニュースをまとめてお送りします(無料)。<サンプルはこちら>

【購読はこちら】
ネタを提供する
教育に関するネタ大歓迎。お気軽にどうぞ!!



ネタなどへのお返事
KKSブログ for mobile
mobileaccess.gif

最新15記事の大事なトコだけ読めるようになってます。あと、古い携帯は文字化けするかも


KKS Web News 教育家庭新聞(C) KKS ブログトップ