●「第57回学校読書調査」で、高学年ほど感動度が高くなっていることがわかりました (2011年11月09日)
毎日新聞が、全国学校図書館協議会(全国SLA)の協力を得てまとめた「第57回学校読書調査」により、本を読むことで感動できたという児童・生徒が高学年ほど多くなっていることがわかりました。
年齢を積み重ねることで、読書の楽しみもより増えることが分かります。雑誌の読書量は中高生では過去最低となっていました。
調査では、本を読むことで、自分の中でどんな効果があったか?について、9つの事例を示し、それぞれについての有無を聞く形で、行われました。
9つの事例は、「国語の勉強になった」、「国語以外の勉強に役立った」、「今まで知らなかったことがわかった」、「本を読むのは楽しいことがわかった」、「本を読んで感動することができた」、「現実とは別の世界を楽しむことができた」、「家族や友達との話題が増えた」、「気晴らしや勉強の息抜きになった」、「特に変わったことはなかった」です。
年齢による差が大きいのは、「本を読んで感動することができた」という点で、小学生では53%なのが、中学生は63%、高校生は74%と、増えていきます。学年別に見ると、小学4年では49%だったのが、学年が上がると共に上昇し、高校3年では77%と増えています。
「現実とは別の世界を楽しむことができた」も、小中高の順に67%、74%、76%と高くなります。架空の世界を楽しんだり、感動を得たり、といった能力は、ある程度経験を積み重ることで身についてくるもの、と言えそうです。
小中高ともに最も多かったのは、「今まで知らなかったことが分かった」で、小学生では85%、中学生では84%、高校生では85%と、大多数を占めました。
「国語の勉強に役立った」は、小中高の順に45%、49%、55%。で、「国語以外の勉強に役立った」も同じく45%、37%、30%と、必ずしも多いとは言えません。このことから、多くの子ども達が、勉強と関連づけて読書をしているわけではないようだということがわかります。
読書の秋、ゆったりと満喫したいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年11月09日 14:57