●日本は「生物多様性ホットスポット」 筑波実験植物園で企画展開催中 (2011年11月08日)
「ホットスポット」とは、他の場所よりも局地的に何らかの値が高かったり、活動が活発であったりする地点・場所・地域のことを指す用語です。生物多様性の分野に於いては、多様な生物が生息しているにもかかわらず、絶滅に瀕した種も多い地域のことを指します。
国立科学博物館筑波実験植物園では、11月20日(日)まで、企画展「日本の固有植物展 ホットスポット・ジャパン!」を開催しています。平成19年度から行われている国立科学博物館130周年記念研究プロジェクト「生物多様性ホットスポットの特定と形成に関する研究」において、日本固有植物の目録作成、分布情報の収集・解析が行われた結果を展示しています。
島国である日本は実に多くの固有種が分布しています。日本列島だけに分布する植物は実に2500種類以上あり、高い生物多様性を誇っていますが、同時に多くの種が絶滅に瀕しており、世界34地域の「生物多様性ホットスポット」の1地域として選ばれています。身近な固有種もあれば、日本でもたった1ヶ所にしか生育しない固有種もあり、それら全てが日本の宝物と言えます。
この企画展では、日本固有種の定義と概要、世界と日本の生物多様性ホットスポット、日本固有植物、絶滅危惧植物などを知ることができます。また固有種がどうやって生まれたか、日本で多様化した植物の展示などで、日本がどのように生物多様性ホットスポットとなっていったかを追います。
園内ではこれに関連したイベントとして「固有植物スタンプラリー」が行われています。展示室と園内の日本固有種をめぐってスタンプを集めると、オリジナルグッズがプレゼントされます。また期間中、入園者プレゼントとして「日本の固有植物手帖」がもらえます。
固有植物と聞くとずいぶんいかめしく、滅多に見ることのない珍しい植物のようなイメージですが、実は私たちにとって身近な植物も含まれています。さらに、地域によっては絶滅危惧植物に指定されているものもあります。私たちの暮らす日本が、いかに豊かな生物多様性を持っているのか、再認識させてくれる企画展、ぜひ足を運んでみませんか。
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投稿者 kksblog : 2011年11月08日 14:46