●時間・場所を選ばず演習が可能に「仮想デスクトップ基盤」の構築 九州大学 (2011年10月07日)
九州大学の大学院システム情報科学府では、プライベートクラウド形態の「仮想デスクトップ基盤」を構築しました。このシステムは、株式会社日立製作所の「大学向けクラウド型仮想デスクトップソリューション」を活用したものです。
このシステムによって、授業や演習などで学生が利用する高性能なPC環境とアプリケーションを、ネットワークを介して教室や研究室、自宅などの端末から効率的に利用できる環境が実現します。すでに2011年3月からクラウド型仮想デスクトップ環境を導入していましたが、2011年度後期より、学生による自宅からの利用を本格的に開始するほか、大規模分散処理計算基盤を利用した演習といった、研究室での高度情報教育にも適用していきます。
従来の環境では、大学院の演習で使用できる高性能なPC端末の数が限られていたことに加え、演習で利用するPC端末に対してOSの入れかえやソフトウェアのインストールといったセットアップ作業を1台ずつ個別に行う必要がありました。しかし全てのマシンのセットアップは時間的に不可能であったことから、演習を受ける学生の数に対して演習用PCの台数が足りず、複数の学生が1台のPC端末を利用するという状況でした。
今後はシステム導入により、研究室や自習室、自宅などのPC端末がある場所であれば、場所、システム環境、時間を選ばずに演習環境を利用することができます。さらに演習内容に合わせたPC環境の設定も1度行うだけでよく、教員の負担も大幅に軽減されます。
システムを利用するには、まず仮想PCの利用予約をすることで、大学内に設置されたサーバに仮想的なPC環境が生成されます。ここに研究室や自宅などのPC端末からアクセスし、その仮想PC上のOSやアプリケーションを利用できるのです。
時間の制約も順番待ちもなく、しかも演習用のソフトウェアや処理性能の高いPC環境を自宅でも利用できます。学習に最適な環境を常に用意できることで、教育・研究にすばらしい効果がありそうですね。
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投稿者 kksblog : 2011年10月07日 13:23