●モネの《睡蓮》と《睡蓮の池》の違い等、「作品をくらべてわかる楽しみ」展 (2011年09月26日)
ブリヂストン美術館にて、コレクション展「くらべてわかるー印象派誕生から20世紀美術まで」が開催されています。
同展では、ブリヂストン美術館の所蔵作品約1800点の中から選りすぐった名品約170点が紹介されています。
さらに、今回のコレクション展では「作品をくらべてわかる楽しみ」を紹介。隣り合う美術館の展示室に並んでいる作品をくらべてみると、新たな発見に出会えるかもしれません。
たとえばモネの《睡蓮》と《睡蓮の池》は同じように睡蓮を描いていますが、さまざまな違いがあります。1903年の《睡蓮》を見ると、画面左上に柳の枝が垂れていて、可愛らしい睡蓮の花が浮かぶ水面には、空や木々などが映り込んでいます。その4年後に制作された《睡蓮の池》に描かれているのは水面のみです。
モネの関心は、睡蓮よりも光の効果に向いています。同じように睡蓮を描いた2作品ですが、モネの関心の変化を知ることができます。
マネもセザンヌも自画像を制作していますが、表現の仕方が異なります。マネの《自画像》にはくつろいだ格好の画家が描かれています。その表情からは、画壇で認められるようになったマネの自負心や自意識が感じられます。
一方、セザンヌの《帽子をかぶった自画像》では、頭部、胴体、腕などが、いささか幾何学的な形態で描かれています。セザンヌは、自然の背後にひそむ、基本的な形態をとらえようとしています。
同じ画家が描いていても、油彩画と水彩画で雰囲気が違うこともあります。どこが同じで、どこが違うのか…。作品をくらべることで、それぞれの特徴がわかるようになります。
同展は9月14日(水)~10月18日(火)まで開催されており、開館時間は10:00~18:00までとなっています。入館料は、個人の場合で一般が800円、大学・高校生は500円、中学生以下は無料です。15名以上の団体の場合には割引が適用されます。
作品をくらべてみることによって、さまざまな背景が浮かび上がってきます。美術の授業の延長としても活用できそうですね。
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投稿者 kksblog : 2011年09月26日 17:58