●「暴力行為のない学校づくりについて」の報告書が公開されています (2011年09月08日)
文部科学省のホームページで、「暴力行為のない学校づくり研究会」による、「暴力行為のない学校づくりについて」の報告書が公開されています。
平成21年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、小・中・高等学校における暴力行為の発生件数は、約61000と、前年度の約60000件より約1000件の増加となっており、平成18年度以来、連続して増加しています。
また、小・中学校において、平成21年の暴力行為の発生件数は、過去最高となっています。特に、小学校における暴力行為の発生件数は、7,115件で、9.7パーセントの増加率でした。
暴力行為の増加の要因は、児童生徒の成育、生活環境の変化、児童生徒が経験するストレスの増大、最近の児童生徒の傾向として、感情を抑えられず、考えや気持ちを言葉でうまく伝えたり人の話を聞いたりする能力が低下していることなどが挙げられます。
そして、同じ児童生徒が暴力行為を繰り返す傾向なども指摘されています。その背景には、規範意識や倫理観の低下、人間関係の希薄化、家庭の養育に関わる問題、あるいは映像等の暴力場面に接する機会の増加、インターネット・携帯電話の急速な普及に伴う問題、若年層の男女間における暴力の問題など、児童生徒を取り巻く家庭、学校、社会環境の変化に伴った多様な問題があるものと考えられています。
研究会では、教育現場での暴力行為への効果的な対応の在り方について、暴力行為に至る児童生徒の抱える問題や暴力行為の発生した学校が抱える課題に関して協議したり、暴力行為発生後の対応により落ち着いた学習環境を取り戻した事例についてヒアリングを行うなど、様々な観点から検討を行っていました。
大人になった時のことを考えると、怖くなりますね。多大な量の報告書となっています。一度、ご覧になってみてください。
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投稿者 kksblog : 2011年09月08日 10:57