●携帯電話のフィルタリングは上の学校種になるほど途中解除~警視庁 (2011年09月03日)
警視庁が、児童生徒が使用する携帯電話に係る利用環境実態調査を実施しました。
全国の小学4年生から、中学生または高校生の児童生徒がいる保護者を対象に、子どもの携帯電話の利用状況、保護者による子どもの管理、インターネットに関する保護者の認識といった項目を調査。調査は、都道府県別の児童生徒が使用する携帯電話に係るフィルタリングの利用状況やフィルタリングの必要性、重要性についての保護者の認識・理解の普及浸透状況を確認し、フィルタリングの普及促進のための、効果的な方策の検討に資することを目的に実施されています。
フィルタリングの利用は、小学生約76%、中学生約67%、高校生約52%で、上の学校種になるほど途中解除が増加していることがわかりました。
小学生、中学生のフィルタリングの利用は、都道府県間で明確な差はありませんでしたが、高校生については差があることが判明。石川県、神奈川県は7割を超えていますが、和歌山県、奈良県は3割ほどと大きな差があります。
フィルタリングを利用しない理由は、子どもを信用していることを挙げた保護者が約半数に上り、特に必要を感じていない保護者も2割以上います。また、フィルタリングを途中で解除する理由として、子どもから頼まれたことを挙げた保護者は6割近くに上ります。
保護者の8割以上がフィルタリングについて概ね知っていますが、明確に知っている保護者は5割強、まったく知らない保護者も1割以上います。保護者の9割近くは、携帯購入時に、子どもが使用する旨を販売業者に申し出ていますが、販売業者からフィルタリングの説明を受けた保護者は6割台に止まっています。
警視庁では、フィルタリングの100%普及をめざし、事業者に対する指導・要請・保護者に対する啓発活動、関係機関・団体等と連携した広報啓発活動などを一層推進する方針です。携帯電話の利用から犯罪等に巻き込まれることのないように、過信せずにフィルタリングを利用したほうがいいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年09月03日 21:58