●浜学園とNTT 「Kappan」を使った電子教材のトライアル実施中 (2011年09月30日)
スマートフォンやタブレット端末の普及により、デジタルの書籍や教材も一般的になってきました。自宅で講義を視聴するeラーニングに加えて、デジタル図書教材も普及すれば、教育の総デジタル化といったことになるかもしれません。
学習塾の浜学園と、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)、日本電子電話株式会社(NTT)は、参考書や個別解説プリントといった図書教材に記載された内容に電子教材を関連づける技術「Kappan」を活用した新たな学習環境の提供に向け、浜学園に通塾している小学5年生の塾生を対象に、フィールドトライアルを行っています。
「Kappan」は、書籍などの印刷物に一切手を加えることなく、記載された内容に関連した電子メディアを結びつける技術です。例えば携帯端末で教科書内のページの一部分を撮影すると、その画像が「教科書AのP100」といったように図書名と位置を特定し、ページ内容の解説など、その位置にあらかじめ関連づけられた電子教材をサーバーから呼び出し、携帯端末上に表示させることができます。
画像を読み取るときに、文章を読む方向とは違う方向(横書きなら縦方向)の文字の並びを手がかりとするのが「Kappan」の特徴です。読む方向の文字列は同じものが多く出現しますが、読まない方向の文字の並びは固有になりやすいため、書籍名・ページを特定しやすいのです。カメラで撮影した範囲のうち、正しく認識される文字が少なくても特定の精度が落ちにくくなります。
これに浜学園は、モニターの募集。小学生を対象とした公開学力テスト、講師陣による銅テストの解説講義映像を提供します。またこのトライアルを題材に、教育・学習支援事業者として今後のeラーニングの展開や方向性について、教育的観点から検証します。
今回のトライアルは紙ベースのテキストなどが使われていますが、もしかしたら全ての教材がデータになる、という日が来るかもしれませんね。
紙メディアと電子メディアをつなげる技術「Kappan」を活用した学習支援環境の実現に向けたフィールドトライアルの実施について
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投稿者 kksblog : 2011年09月30日 22:49