●未来を育てる読書環境実現のための3つの提言 読書推進に関する協力者会議 (2011年09月09日)
文部科学省は、国民の読書や読書環境の現状・課題の把握と、読書への国民の意識を高める効果的・効率的な取り組み検討のため、平成22年7月より「国民の読書推進に関する協力者会議」を設置し検討してきました。このたび報告書がとりまとめられ公表されました。
人の、地域の、日本の未来を育てる読書環境の実現のためにと題した報告書には、次の3つの提言がなされています。
提言1 読書で人を育てる、「読書を支える人」を育てる
提言2 住民参加で自治体ごとの「読書環境プラン」(仮称)を策定し、実現する
提言3 読書の新しい可能性や将来像を構想し、推進するためのプラットフォーム(基盤となる「場」をつくる)
<提言1>
国の未来をつくる人材を育てる上で、読書は欠くことのできないものであと同時に、質の高い読書活動のためには、それを「支える人」の存在が決定的に重要であるとしています。
<提言2>
本を媒介にした顔の見える絆を地域で形づくり、読書に関わる質の向上を具体的に推進することを目指すとしています。
これにより地域に根ざす文化や方言などの保存・継承の上でも有意義であり、地域における「新しい公共」の具体的な実現にも大きな役割を果たすであろうともしています。
<提言3>
本は、単に「読まれる」だけでなく、人と人とをつなぎ、知的コミュニケーションの起点となり、さらには広く社会の在り方にも影響を与え得る多様な可能性や潜在力を持っている。こうした読書の力を幅広い観点から受け止め、活かしていくための様々な試みの基盤となるプラットフォームづくりを提言したいとしています。
読書を取り巻く環境が、インターネットの普及やICT機器の台頭などに伴い、大きく様変わりしています。出版物は減少傾向、読書時間の減少傾向を示している現実がある中、読書のもたらす効果を再検証して、未来の日本を豊かに育むためになされた提言です。
そもそもなぜ読書が必要なのかといえば、読書により思考力、判断力、表現力、コミュニケーション力を育て人を豊かにし、知力の向上をはかるもととなるものだということです。そうして育ったその人が国を支える力になるということでしょう。
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投稿者 kksblog : 2011年09月09日 15:37