●「あれっ」と感じた「科学の芽」を育てよう 「科学の芽」賞作品募集中 (2011年08月25日)
「ふしぎだと思うこと/これが科学の芽です/よく観察してたしかめ/そして考えること/これが科学の茎です/そうして最後になぞがとける/これが科学の花です」これは、今の筑波大学の前身である、東京教育大学の2代目学長であり、ノーベル物理学賞受賞者でもあった、朝永振一郎氏の言葉です。
筑波大学では、第6回「科学の芽」賞の応募作品を募集しています。朝永氏の言葉のように、自然現象の不思議を発見し、観察・実験して考えたことをまとめたものを応募します。子どもたちが自然現象に接する中で、ふしぎに感じたことについて、実験や観察したもので、完成された研究である必要はありません。
「科学の芽」賞は、朝永振一郎氏の生誕100周年記念事業の一つとして「青少年の科学する心を育てよう」と2006年に設けられたものです。朝永氏の功績をたたえ、それを後続の若い世代に伝えていくとともに、小・中・高校生を対象に自然や科学への関心と芽を育てることを目的としています。
冒頭の朝永氏の言葉は、1974年に国立京都国際会館において、湯川秀樹・朝永振一郎・江崎玲於奈の3人の博士による座談会が開催されたとき、「子どもたちに向けた言葉を」との要請に応えて、朝永氏が色紙に書いたものです。現在は京都市青少年科学センターに所蔵されています。
応募受付期間は8月20日(土)から9月30日(金)で、対象は小学校3年生から中学校・高等学校、中等教育学校、特別支援学校です。応募作品はレポート用紙A4版10枚以内にまとめ、原稿作成は手書き、パソコンいずれでもかまいません。応募の際には応募用紙に必要事項を記入の上、作品と共に郵送で提出します。
身の回りの自然現象に接したときに不思議に思うこと、それが「科学の芽」です。考えて、追求して謎がとけることが「科学の花」、素敵な言葉ですね。そうして咲いた花からは、また新しい種=疑問が生まれてくることでしょう。
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投稿者 kksblog : 2011年08月25日 10:03