●近未来をのぞき見?情報は「資源」!日本科学未来館の新しい常設展示 (2011年08月24日)
子どもたちの夏休みもあとわずか。宿題に頭を悩ませている子が多いかもしれませんね。目途がついた子は夏休みの思い出に、自由研究が残っている子はテーマ探しに、出かけてみてはどうでしょう。
東京・お台場の日本科学未来館では、8月21日より「2050年くらしのかたち」、「アナグラのうた〜消えた博士と残された装置〜」の、2つの新規常設展示を公開しました。いずれも3階、「2050年」は「技術革新と未来」のコーナー、
「アナグラ」は「情報科学技術と社会」のコーナーにそれぞれ展じされています。
「2050年くらしのかたち」はその名前のとおり、今からおよそ30年後にあたる近未来にある架空の都市「いとおか市」に生きる人々の「くらし」を見るものです。ここには約60人のキャラクターがいて、その話を聞きながらこの都市での暮らしをスコープでのぞいてみます。
この展示のコンセプトは「ひとりひとりの願いがつくる未来」。持続可能な社会をつくるライフスタイルと、それに必要な科学技術をともに考えます。展示制作に参加したのは、都市環境やバイオテクノロジー、材料科学など幅広い分野の研究者40名で、「地球はひとつしかない」という条件のなかで、私たちが「より豊かに生きたい」という願いをこれからも実現していくためのヒントを科学技術の視点から紹介します。
「アナグラのうた」は、「アナグラ」を舞台にした空間に入る体験展示で、体験者の動きや生態情報にあわせて、映像や「うた」が生まれ、情報という誰もが持つ「資源」が役立てられていく様子を体験できます。情報の元になっているのは、センサーで計測した、私たちが日常に行っている何気ない動作で、分析によって生活習慣病の予防などに役立つと期待されています。
「アナグラ」に足を踏み入れると、「ミー」という影に似たキャラクターが脚物に現れます。アナグラでの行動は全て情報となり、それが「ミー」を変化させていきます。博士の残した5つの「装置」を体験し終わると、自分の情報が「うた」になってアナグラに響き渡ります。こちらの展示は、8月中は体験するためには整理券が必要となります。
最先端の科学技術や研究成果は、実は身近な日常生活ともつながっている。未来館には、それを気づかせてくれる展示がいっぱいです。楽しみながら「そうだったのか!」という気づきのタネが見つかりそうですね。
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投稿者 kksblog : 2011年08月24日 15:36