●入試へのTOEFL、TOEIC採用など、英語力向上に必要な提言を発表~文科省 (2011年07月20日)
文部科学省により、「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策」についてが公表されています。
同省では、生徒の外国語能力の向上のため、目標設定の在り方をはじめ、指導方法、教材の在り方などの方策について、有識者等との意見交換を行い、今後の施策に反映させるため、「外国語能力の向上関する検討会」を設置し、検討を進めてきました。今回、検討会で審議まとめがおこなわれ、具体的施策が示されました。
提言1は、「生徒に求められる英語力について、その達成状況を把握・検証する」です。国や教育委員会、学校は積極的に英検やGTEC for STUDENTS等の外部検定試験などを活用することとしています。
提言2は、「生徒にグローバル社会における英語の必要性について理解を促し、英語学習のモチベーション向上を図る」です。生徒が将来英語を使って活躍するような場面(英語を使って仕事をしている人の話を聞く機会を設ける、インターンシップに参加する機会を設けるなど)を具体的にイメージできるような取組を行うことが示されました。
提言3は、「ALT、ICT等の効果的な活用を通じて生徒が英語を使う機会を増やす」こと。外国人教員や海外経験を積み高度な英語力をもつ日本人英語教員の採用を進める(600人の採用を目指す)ことや、ALTや民間人材などを活用してイングリッシュ・キャンプなど、生徒が集中的に英語に触れる機会を設けることも提案されています。
提言4は、「英語教員の英語力・指導力の強化や学校・地域における戦略的な英語教育改善を図る」こととしています。「日本人若手英語教員米国派遣事業」などの研修を引き続き実施したり、プレゼンテーションやディベート、ディスカッション等の指導方法に関する研修のプログラム例や教材などの提供も明記されました。
最後に、提言5は、「グローバル社会に対応した大学入試となるように改善を図る」です。具体的には、学習指導要領に準拠して「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」を総合的に問うタイプの入試問題の開発・実施をうながすこと、AO入試や一般入試におけるTOEFL、TOEIC等の外部検定試験の活用をうながすこととしています。
国の方針に従いながらも、自分のやりやすい方法で英語力をしっかりつけ、子どもたちに国際的な視野を見つけさせる授業を目指したいものです。
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投稿者 kksblog : 2011年07月20日 17:00