●トンボをあらゆる角度から紹介 展示会「トンボの世界-生活誌と生態-」 (2011年07月28日)
すらりとしたフォルムと、とぼけた外観、そして素早い身のこなし。トンボはありふれた昆虫ではありますが、子どもたちに人気のある虫です。低い塀の上や、ときには人間の頭にとまったりして、簡単に捕まえられそうなのにすばしっこい、そんなところも魅力の一つかもしれません。
東京・目黒にある、国立科学博物館付属自然教育園では、7月20日(水)から9月4日(日)の期間、展示ホールにて展示会「トンボの世界」を開催しています。里山の水辺環境に生息する代表的な昆虫類であるトンボについて、水田、池沼、河川、湿地といった生息環境別にわかりやすく分類し、羽化殻、同種類の成熟度の違い、平井種、そして、羽化、飛翔、交尾、産卵といった生活誌と生態を実物標本と写真を用いてあらゆる角度から紹介します。
トンボは2007年現在、絶滅危惧種、天然記念物、迷入種もふくめて、日本で217種類もの種の記録があります。大きな目を持つ頭と、細い腹、そして細長い羽を見れば、それが「トンボ」だということはわかりますが、その種類を即座に言える人はすくないのではないでしょうか。
「トンボの世界」では、トンボの幼虫であるヤゴや、海を越えてくるトンボ、成虫で越冬するトンボなど、さまざまなトンボを見ることができます。さらに棲む場所もため池、細流、湿地など種によって違いがあります。トンボがどのような進化を経てこのような形になったのかという進化と系統、成熟すると体の色が変わるトンボなど、なかなかじっくり見ることができないトンボの姿を余すところなく知ることができます。
トンボファン、昆虫ファンはぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。夏休みの自由研究のしらべ学習にもよさそうですね。きっと子どもたちのトンボや昆虫を見る目が変わってきますよ。
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投稿者 kksblog : 2011年07月28日 21:42