●小学校の体育指導、授業づくりのためのハンドブックを作成~文科省 (2011年07月11日)
文部科学省が、小学校体育の教師用指導資料『小学校体育(運動領域)まるわかりハンドブック』を作成しました。
学習指導要領の改訂により、小学校体育は、指導内容の明確化を図るとともに、発達の段階を踏まえた指導内容の体系化が行なわれました。このような中、充実した授業を実施するには、小学校教員が学年ごとの指導内容や指導上の留意点、中学校への接続を踏まえた計画の立て方などを十分理解する必要があります。そこで、円滑な実施を図るために資料が作成されました。
体育の領域は、低学年、中学年、高学年で分けて構成されています。低学年の体育は、体つくり運動、器械・器具を使っての運動遊び、水遊び、ゲーム、表現リズム遊びを取り入れます。「動くこと」と「考えること」が同時に進むのがこの頃の子どもたちなので、さまざまな運動遊びの経験から、運動への肯定的な態度や多様な動きを身につけることをめざします。
中学年の体育は、器械運動、走・跳の運動、浮く・泳ぐ運動、ゲーム、表現運動、保健を取り入れます。中学年は、自我が強く芽生え、友だちとの関係も深まっていく時期。さらに低学年に比べてスムーズな動きや複雑な動きが出来だしたり、思考と活動の分化が進み、自分の動きを意識したり理解したりすることができ始めます。進んで活動を振り返り、自らの力に応じて活動を工夫して運動の楽しさを広げやり、各種の運動の基礎となる感覚を育みつつ、基本的なウドきや技能を身につけることをめざします。
高学年の体育は、器械運動、陸上運動、水泳、ボール運動、表現運動、保健を取り入れます。高学年は、知的な活動が活発になってくる一方で、身体も大きく成長し、自己肯定感を持ち始めたり、逆に劣等感をもったりもします。集団活動ではルールや役割を大切にして、みんなのまとまりをつくることができるようになるので、各種の基本的な技能を身につけることとあわせて、失敗しても何回でも取り組みたいと思う、運動に対しての自己肯定感を育てることをめざします。
資料は具体的に授業づくりのポイントがイメージできるように作られています。新しい学習指導要領で、子どもたちの体力が向上し、楽しくスポーツライフを送れるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年07月11日 15:02