●子どもの転校先に「選択の余地がない」5割、保護者に不満の声も (2011年07月01日)
Benesse教育情報サイトにより、「転校」についてのアンケート結果が公表されています。
転校に際してそれまで通っていた学校の友達にプレゼントを渡したかどうかの質問では、「渡した」という保護者が5割を超えています。プレゼントの内容は、「鉛筆」「シャープペンシル」「ノート」といった文房具が目立ちましたが、「ハンカチを渡しました」という声も少なくありませんでした。
引っ越し先の地域・住居を決める際は、「子どもの学校のことを最も重視した」「2番目に重視した」という保護者が多数となりました。転校先が決まる期間で最も多かったのは、「1週間未満」。全体の約51%でした。「2か月以上かかった」という声も約8%と全体の1割近くになりました。
一方、転校先についての選択の余地は、「まったくなかった」が約5割を占めて最多。「あまりなかった」と合わせると、全体の7割以上に達します。子どもの転校先が1週間では決まらない家庭がほぼ半数を占めていながら、転校先は限られていることが明らかとなりました。
転校先について保護者が最も欲しがった情報は、「家からの通いやすさ」で約6割でした。求める保護者が2番目に多かった情報は、「学校の生徒たちの様子」「通いやすさ」との差は、わずか1.9ポイントです。また、「学校の校風」「生徒たちの学力」についての情報を欲しがる保護者からの声もありました。
実際に入った情報のトップは「家からの通いやすさ」で約7割。ただし、「学校の生徒たちの様子」が「手に入った」と答える保護者は約3割に過ぎず、保護者は望む情報を必ずしも十分には手に入れられていない様子がうかがえます。
さらに、「生徒たちの学力」は2割未満、「現在の学校との学習進度・内容の違い」は1割強の保護者しか知ることができず、学力についての情報が不足していることがわかりました。
子どもの将来を左右する学校選びですから、保護者が慎重になるのは当たり前でしょう。しかし、学校が選べない状況にあったり、欲しい情報が手に入らなかったり……といろいろ不満は募るようです。今後、早急に解決していくことが望まれます。
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投稿者 kksblog : 2011年07月01日 20:11