●マンガ、パソコンは親も容認する傾向「子どもとメディアに関する意識調査」 (2011年06月25日)
日本PTA全国協議会は、平成22年度マスメディアに関する調査「子どもとメディアに関する意識調査」を実施しました。この調査は全国の小学5年生、中学2年生、およびその保護者を対象にしたもので、携帯電話、テレビ、ゲーム、マンガ、インターネットなどと子どもの関わり方について調査しています。
これによると、情報に関する悪影響として、親たちが子どもを取り巻く環境の中で困っていることとは、「ゲームの悪影響」「安全に遊べる場所の少なさ」「大人や親のモラルの低下」がトップ3に挙がりました。遊び場の無さや大人のモラルの低さといった、子どもたちが良くない環境に「追いやられている」といった考えを持つ傾向があるようです。一方で携帯を持たせることへの不安は4位、インターネットへの不安は7位でした。
メディア別に「情報が与える影響」をどう受け止めているか、好意的に捉えている人の割合を調べたデータによると、テレビは8割近く、マンガ・コミック、パソコンはおよそ半数強、ゲームは4割弱、携帯電話・PHSは2割程度となりました。ゲームを好意的に見る人はまだ多くはありませんが、ここ5年間で着実に増えているようです。またマンガも同様に増えています。
携帯・PHSの所持率はあまり変化が見られませんでしたが、家庭内での利用ルールが「ある」との答えが増加しています。メールの返信がないと不安になる「メール依存症」は減少傾向にありますが、小学生にもメールの利用が広がりつつあり、さらに送信相手は両親が多いものの、次いで「チャットで知り合った人」が挙がっています。利用時間やアクセスするサイトに関するルールに加え、ネットの匿名性や危険性についてもきちんと理解させる必要がありそうです。
大人も多くのメディアを利用し楽しむ中で、子どもたちには制限を設けつつも、少しずつ利用が容認されているようです。その制限を自分たちが楽しむために緩めすぎてしまうことが「大人のモラル低下」となっているのかもしれません。子どものメディアへの接し方を見て、大人たちも我が身を振り返ってみてはどうでしょう。
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投稿者 kksblog : 2011年06月25日 00:13