●超エコなお宝保存システムに触れる 特別展『よみがえる国宝』を開催 (2011年06月17日)
九州国立博物館にて、九州新幹線全線開業記念特別展『よみがえる国宝 - 守り伝える日本の美 - 』の開催が予定されています。
文化財とは、時代が選別しまもり伝えてきた宝です。なかでも、日本の美術工芸品は、環境や経年の影響を受けやすい材料が多いゆえに、四季の変化や自然の営みと巧みに付き合い、数十年あるいは数百年おきに修理を繰り返してきました。
古来より人々の信仰心により、また、為政者の本分としてあるいは家の務めとして守り伝えられてきた日本の美や宝を、それぞれの時代の人々がしてきたように、私たちも未来に引き継ぐために何をなすべきか。同展覧会を通して、文化財の保護を身近に感じられるような内容になっています。
展覧会の構成は、第I章『保存』 宝をまもる営み、第II章『修理』 つくろう・なおす 技とこころ、第III章『模写・模造』 技こころを継ぐ、第IV章『文化財保護のはじまり』 宝をまもる・いかす の4つに分かれています。
主な作品として紹介されているのは、江戸時代 寛永14年(1637)の神護寺一切経蔵虫払定、平安時代〔1〕寛弘五年(1008)、〔2〕寛仁四年(1020)の御堂関白記、江戸時代 享保20年(1735)の春日権現霊験記絵巻などがあります。
開催期間は、平成23年6月28日(火)~8月28日(日)まで。会場は、九州国立博物館 3階 特別展示室、開館時間は午前9時30分~午後5時となっています。観覧料は、一般1300円、高大生1000円、小中生600円です。団体料金には割引もあります。
日本人が昔から大事にしてきた日本の美や宝に触れる良いチャンスになりそうです。子どもたちに伝統を伝えていくためにも、実際に目に触れる機会を大事にしたいものです。
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投稿者 kksblog : 2011年06月17日 07:24