●漫画のブッダ、彫刻のブッダが並ぶ 「手塚治虫のブッダ展」東京国立博物館 (2011年06月06日)
「漫画の神様」手塚治虫氏の大作「ブッダ」をテーマにした特別展「手塚治虫のブッダ展」が、上野公園にある東京国立博物館で開催されています。この作品は1972年から1983年という長きにわたって連載されており、全三部作としてアニメ映画も制作され、現在第1部が上映されています。
「ブッダ」では仏教の開祖〝釈迦〟の生涯(仏伝)を手塚氏独自の解釈で描かれたもので、氏の永遠のテーマである「命の尊さ」がダイレクトに感じられます。「手塚治虫のブッダ展」では、「ブッダ」のオリジナル原画と仏像そのものを同じ空間に展示するという日本初の試みで、文化遺産と現代文化を融合しながら、手塚氏が追求したブッダの世界を間近に鑑賞できるというものです。
開催期間は6月26日(日)まで、平日は9:30から17:00、土・日・祝日は18:00まで、休館日は毎週月曜日および21日(火)です。観覧料は一般800円、大学生600円、高校生400円、中学生以下は無料です。この特別展には東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の割引はありません。
6月18日(土)には、中学生を対象としたワークショップ「ものがたりを描く 仏像×漫画×アニメーション」が開催されます。仏伝の物語と、それをもとに作られた仏像や漫画の工夫を意識して絵コンテを作り、東映アニメーションのアニメーターの指導のもと映画「ブッダ」の製作過程を体験します。また特別展の鑑賞の手引として「ジュニアガイド」があります。
特別展をより楽しむために、手塚治虫の原画と仏像を対比させながらブッダの生涯を分かりやすく解説してくれる音声ガイドも用意されています(有料)。ガイドのナビゲート役は、声優・アーティストとして知られる水樹奈々さんです。映画「手塚治虫のブッダ〜赤い砂漠よ!美しく」にも出演されています。
日本では長年、仏教は民衆から権力者まで多くの人が信仰する宗教として根付いていますが、近年では寺院は観光地として、経や説法は葬儀や法事の際に聞く程度という人も多いでしょう。それでも私たちの日常生活の中に、仏教思想から生まれた考え方や習慣はあちこちに残っているものです。宗教に対する概念が稀薄な若い世代は、仏伝の世界に触れて何を感じるでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2011年06月06日 10:11