●新たに見つかった遺跡・出土品を観に行こう「発掘された日本列島2011」 (2011年06月01日)
東京の両国にある、東京都江戸東京博物館で、6月11日から7月31日の期間、企画展「発掘された日本列島2011」が開催されます。わが国では年間8,000件近くの発掘調査が全国各地で行われており、さまざまな遺跡や出土品が見つかっています。
この企画展では、近年特に注目される22遺跡、約550点の出土品が展示されます。その中で、奈良市にある特別名勝「平城宮東院庭園」において、文化庁が行っている発掘調査ならびに保存整備事業などについても紹介しています。
展示内容は、旧石器時代から近代までの21遺跡および平城宮東院庭園です。東近江市で2010年に発見された相谷熊原遺跡から出土した、国内最古級の縄文時代の土偶、愛知県稲沢市の一色青海遺跡から出土した、鹿の絵が描かれている弥生時代の絵画土器など、大変貴重で興味深い出土品が多数展示されています。
「平城宮東院庭園」は特に貴重な古代庭園として、昨年特別名勝に指定されました。この地区は文化庁が策定した「平城宮跡基本整備構想」において、遺構復元ゾーンになっている地域です。庭園内には隅楼、正殿、橋などの建造物や園池が復元されており、文化財としても景勝地としても価値のある場所となっています。
企画展の会場は江戸東京博物館の第2企画展示室、江戸東京博物館の常設展観覧料のみで観覧することができます。開館時間は9:30〜17:30、7月18日と25日を除く毎週月曜日が休館日です。毎週土曜日および日曜日には文化庁記念物課調査官による、中核店の展示解説が実施されます。一日2回、13時と15時からです。
発掘調査によって、新たに知られるようになった日本の歴史や、文化財を守り復元する取り組みについて知るチャンスです。雨の週末や夏休みの自由研究の題材に、足を運んでみてはどうでしょう。
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投稿者 kksblog : 2011年06月01日 10:49