●学校施設の節電対策をシミュレーション~国立教育政策所 (2011年05月22日)
震災の影響により、今夏は東京電力管内で電力供給が不足することが見込まれており、15%の節電が求められています。それは、学校施設においても同じく、節電対策への取り組みが必要となります。
そこで、国立教育政策研究所では、学校施設の電力使用に関する実態調査結果と学校施設の節電対策に関するシミュレーションを実施。節電項目ごとの節電効果をまとめました。
調査はこれまでに実施した「学校施設の環境に関する基礎的調査研究」によるもので、シミュレーションは研究所が開発した「学校施設のCO2削減設計検討ツール」を用いています。このツールは全国842地点の過去10年分の気象データを内蔵しており、学校単位のエネルギー使用量を算出することができます。
調査によると、学校では電力の大半が照明に使われており、節電には照明の節約が効果的であることがわかりました。
たとえば廊下の照明を完全消灯すると約5%、トイレの照明を完全消灯すれば約14%、普通教室の窓側照明を消灯すれば約11%の節電になります。なお、普通教室の冷房を停止すると、約21%の節電になります。
校舎は他の建物より窓が大きく設計されているので、雨天・曇天や夕方以外は、教室の照明を部分的に消しても、学校環境衛生基準が定める教室の照度を確保できるそうです。一般的に教室の照明用スイッチは系統別にオンオフできるように設計されているので、この機能を活用すれば部分消灯を行なうことができます。
東京電力管内の学校数は、13,910校。学校が使用するピーク時電力は約150万kWで、これは東京電力全体(約6,000万kW)の約2.5%に相当します。
学校の電力使用量は7月の12~13時がピーク。学習に影響がでないように配慮しながら、子どもたちも節電の意識をもち、取り組んでいけるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年05月22日 21:38