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南硫黄島で発見されたアリが新種の確定と命名~東京都 (2011年05月18日)

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東京都が、南硫黄島に生息するアリ2種を新種として確定し、命名したことを公表しました。

首都大学東京と連携し、平成19年6月に南硫黄島の自然調査を実施。それにより発見されたアリ8種のうち、研究、分析の結果、2種が新種であることが明らかになりました。

●ミナミイオウムネボソアリ
体長2.4~2.8ミリメートルの茶色い種で、東アジアでは近縁なものが見いだせない、独特な形態をしています。

●イオウヨツボシオオアリ
体長3.7~4.4ミリメートルの黒色の種で、台湾から中国にかけて分布する種に類縁があるものと考えられます。

南硫黄島は、成立したから3万年程度と考えられている、歴史の浅くごく小さい島です。しかしこれまでの調査で判明しているだけでも、ミナミイオウトラカミキリなど10種近くの固有昆虫が存在しているようです。また、今回の新種も近隣地域からの漂着が起源ではないことが示唆されています。こうしたことから、南硫黄島は、原生自然が保護されており、人為的な影響がきわめて少ない環境下で、生物進化が見られる場所として重要であるといえます。

南硫黄島は、まもなく世界遺産として決定される見通しの小笠原諸島の推薦区域に含まれています。新種の発見は、自然遺産の価値をより増すものになりそうです。


南硫黄島で発見されたアリが新種として確定|東京都



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投稿者 kksblog : 2011年05月18日 21:58


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