●教育ICTの現状と最新動向は?~シード・プランニング (2011年05月24日)
市場調査やコンサルティング事業を展開する(株)シード・プランニングが、『2011 教育ICTの現状と最新動向 ~教育用タブレット、電子黒板、電子教科書等~』を発刊しました。
学校現場で進められているICT を「教育ICT」という視点から取り上げており、「教育用タブレット」、「電子黒板」、「電子教科書」の動向や市場の動きを調査。教育ICTへの国の取組みと教育現場の課題を整理し、まとめています。
現在市場として確立しているのは「電子黒板」のみですが、「教育用タブレット」は今後大きな市場となることが期待されており、「電子教科書」はこれまでの紙の教科書に取って代わる可能性があるようです。
「教育タブレット」は、電子教科書を読む端末として注目されています。2010年度から総務省のフューチャースクール事業やICT絆プロジェクトなどで実験的に配布が始まっています。総務省は2015年にすべての児童・生徒に電子教科書、あわせて1,000万人に教育用タブレットを配布することを目標にしています。
「電子黒板」は、海外ではボード型が主流ですが、日本はディスプレイ一体型やユニット型のほうが多い状況。なお、2012年以降は補正予算で急拡大したデジタルテレビに取り付けるユニット型が主流になりそうです。イギリスが最も普及が進んでいますが、教師を育成する代わりに電子黒板を導入するという動きがロシアや中東諸国、アフリカ諸国で広がっています。
「電子教科書」は、昨年までは数種類の指導者用ものしかありませんでしたが、新学習指導要領の実施により、それに準拠した指導者用電子教科書が出揃った状況。学習者用は実証実験用に開発されています。2015年にすべての小・中学校の全生徒に配備することを目標としています。
教育ICTの市場は今後大きくなりそうですね。学校において、整備が進みつつあるICT機器や教材等を効果的に活用して、子どもたちの学習への興味関心を高めていけるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年05月24日 17:34