●被災した子どもたちを学校に通わせるために 文部科学省のQ&A集改訂 (2011年04月25日)
東日本大震災から早いもので1ヶ月が過ぎました。被災地の子どもたちの中には、避難先で新しい学校へ通い始めている子もいます。
文部科学省では、各自治体の教育委員会などにあて「東日本大震災により被災した児童生徒などの公立学校への弾力的な受入等に関するQ&A集の送付について」という連絡を出しました。これは3月24日付および3月30日付の事務連絡において、各教育委員会に送付したQ&Aに加えて、さらに問い合わせのあった内容をもとに作成した物をまとめたものです。
今回追加された内容には、被災地域で当面再開できない状態にある学校についての質問に対する回答が主になっています。学校を本来の場所で再開することが困難な場合、県内外の他の学校や公共施設で授業を行うこと、他の市町村に学校の分校を設置することが考えられますが、留意する点などについて回答されています。
他の学校等の施設・設備を使用することは、災害という特別な事情がある場合は使用できると定められています。この場合は施設の設置者との十分な調整が必要となります。また分校の設置は都道府県の教育委員会に届ける必要があり、また設置後に児童生徒の就学にあたって本校から分校への転学手続きが必要です。こうした手続きについては、状況が落ち着いてから行う、避難所などで保護者への通知を行うなど配慮することが望ましいとしています。
また子どもが避難している場合、避難先である地域の学校へ就学する場合、正式な転学、事実上の就学のどちらかの形式を選ぶ必要があります。これについては、被災状況での学校の開校状況が判断材料となると考えられます。文部科学省で提供している被災地の開校状況、各都道府県・指定都市の転学等に関する窓口の情報を提供しつつ、被災者の希望を踏まえて柔軟に対応するとよい、とありました。
慣れない土地で、場合によっては家族と離れて新しい学校へ通うことは大変かもしれません。それでも「学校」という居場所があることが子どもたちの心の安定に繋がればいいですね。
« 『みんなでつくる被災地学校運営支援サイト』開設~国立教育政策所 | トップページへ 大人も楽しめる工場見学ガイド 京阪神、東海・北陸版を新発売 »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2011年04月25日 16:13