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幼児教育と小学校教育をスムーズにつなげるために 考え方・取組のポイント (2011年04月28日)

new_110428.jpg文部科学省では、その政策の中で幼児教育の振興にも取り組んでいます。幼児教育はその後の小学校教育に繋がるものとして重要視されていますが、幼児の集団生活の場は幼稚園、保育所、こども園など種類が多く、さらに独自の教育を行う施設もあることから、幼稚園と小学校での円滑な接続がなされているとは言い難いようです。

幼小接続を考えるにあたって、文部科学省では幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方に関する調査研究協力者会議を立ち上げ、その報告書とポイントを公開しています。これによると、幼小接続はその重要性がほとんどの地方公共団体で認識されているにもかかわらず、取り組みは充分実施されているとは言えない状況であるということです。そこで報告では3つのポイントを示しています。

一つ目のポイントは「幼児期の教育と小学校教育の関係を『連続性・一貫性』で捉える考え方を示す」ということです。幼小の教育の目的・目標は教育基本法や学校教育法において、連続性・一貫性をもって構成されていること、幼小の教育の目標を「学びの基礎力の育成」という一つのつながりとして捉えることなどが挙げられています。

二つ目は「幼児期と児童期の教育活動をつながりで捉える工夫を示す」ことです。これは幼児期から児童期にかけてのカリキュラムなどについて連続的なものと捉えることや、幼児期と児童期の教育双方が接続を意識する期間である「接続期」という考え方を普及させるなどがあります。

三つ目は「幼小接続の取り組みを進めるための方策(連携・接続の体制づくり等)を示すことです。幼小接続のための連携・接続の体制づくり、教職員の資質向上(研修体制の確立)、家庭や地域社会との連携・協力についてのポイントを示すということです。

幼稚園・保育所から小学校に行くということは、子どもにとって大きな出来事です。しかし属する機関が変わったからといって急にその資質が変わるわけではなく、学校生活に戸惑いや不安を感じたり、問題行動を続けたりといった「小1プロブレム」とも呼ばれる現象に繋がることもあります。学習指導要領の改訂で小学校での学習内容が増えている現在、小学校生活のスタートをスムーズにすることはますます重要になってくるのではないでしょうか。

幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方について(報告)のポイント:文部科学省



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投稿者 kksblog : 2011年04月28日 14:43


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