●幼児期に体力向上の基礎を培うための実践活動のあり方~文部科学省 (2011年04月16日)
文部科学省は、体力向上の基礎を培うための幼児期における実践活動のあり方に関する調査研究を行なっています。
生涯にわたって健康を維持し、積極的な学習活動や社会的な活動に取り組み、豊かな人生を送るためには、幼児期に望ましい生活習慣や運動習慣を身につけ、体力を培うことが重要であり、そのためには、幼児期における体を動かす機会や環境を充実させていくことが不可欠です。調査研究は、幼児期に習得しておくことが望ましい基本的な動作(走る、跳ぶ、投げる)、生活習慣および運動習慣を身につけるための効果的な取組などについて実践的な研究を行ない、その成果を普及させることを目的としています。
3年間にわたって全国21市町村の幼稚園、保育所において調査研究を実施。さまざまな実践プログラムを実施したことにより、幼児の走、跳、投の能力を向上させたことが明らかになりました。
実践プログラムとしては、単に体力向上を図るだけでなく、幼児の望ましい生活習慣の形成や定着化、幼児の運動や体力に関する大人の意識の改善を図ることを目的として活動を展開。子どもたちに基本的動作を身につけるために、走、跳、投の動きが楽しく身につく遊びを展開したり、大勢の友達と遊ばせるために、大学生スタッフを派遣したり、子どもの生活習慣を身につけるために、紙芝居で保護者の生活習慣改善を図ったり、保護者の意識改革のために、早朝の園庭を解放するといったプログラムを実施しました。
運動能力調査の合計得点は、実施園が協力園より大きく確実に向上し、小学校入学後においても実施園卒の児童の体力は、他の児童より高く、合計得点でも差がみられました。また、保護者の運動習慣や体力に対する自信や運動経験は幼児の運動の実施状況に関係しており、運動習慣および生活習慣がしっかりしている児童は、やる気があって活発に体を動かし、さらに我慢強く、家でお手伝いをしている傾向であることも明らかになりました。
実践したプログラムは、どんな幼稚園、保育園でも活用できそうなものばかりのようです。このようなプログラムが差がなく全体に普及し、子どもたちにしっかり運動習慣、生活習慣が身につくといいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年04月16日 01:02