●災害にあった子どもの心のケアのために 日本小児医師会がリーフレット作成 (2011年04月12日)
巨大地震発生から一ヶ月が経ちました。被災地ではまだ避難生活を余儀なくされている人が多数います。さらにようやく復興の話題が聞かれ始めたところに、大きな余震が立て続けに起こるなど、東日本では不安な日々が続いています。
日本小児医師会では、かねてから企画されていた子どものPTSDに関するリーフレット「もしものときに…子どもの心のケアのために」を完成させ、PDFをホームページで無料配布しています。自然災害や人的災害に巻き込まれたときに、大人に求められる「子どもの心のケア」の手法や注意事項がまとめられています。
『発展途上にある』子どもたちが災害などでショックを受けたときには、周囲の大人がいち早く対応することが必要です。リーフレットでは子どもの年齢を幼児期、小学生、中・高校生と分けて、子どものサインのチェックシート、大人にできる支援を見開きにしてあります。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)やASD(急性ストレス障害)は本来、自ら経験した場合に発症することが多い病気でしたが、情報を取得することで自分が体感しているような錯覚に陥って発症するケースも出てきました。子どもたちは取得した情報を大人のように十分理解することなく記憶してしまう、自分の気持ちや見聞きした出来事を上手く表現できないために、心の内にため込んでしまうことから、心の傷を負ってしまいやすくなる、といった特徴があり、錯覚による発症に陥りやすいのではと危惧されます。
実際、大きな被害が無かった地域においても、赤ちゃん返りや眠れない、親や家族から離れない、といった精神的なダメージを負っている例がよく見られます。これは大きな地震、何度も続く余震を直接体験したこともありますが、子どもは報道で津波や被災地の映像を目にすることで、自分の近くで起きている、起ころうとしていると錯覚してしまうのだそうです。
自分たちは被災していないからと、子どもたちが不安を訴えても「甘え」と切り捨ててはいないでしょうか。家庭や学校、地域などで広く活用して、子どもたちの心を支えていきたいですね。
PTSDに関するローフレット配布のお知らせ:日本小児医師会
日本小児医師会、子供の心のケアのための小冊子をPDFで無料配布中|サーチナ
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投稿者 kksblog : 2011年04月12日 11:10