●図画工作が好きな児童は約83%、美術が好きな生徒は約75% (2011年04月05日)
国立教育政策研究所 教育課程研究センターにより、「特定の課題に関する調査(図画工作・美術)調査結果」が公表されています。
この調査は、図画工作・美術についての学力調査で、発想や構想の能力(図工・美術)、想像的な技能(図工)、鑑賞の能力(図工・美術)の現実状況を把握するためにおこなわれました。全国規模の図画工作についての学力調査は51年ぶりで、美術では初めての実施となりました。調査対象となったのは、小学校6年生および中学校3年生です。
小学6年生での発想や構想に関する問題では、はさみの形や働き(切る、動く)を取り入れた生き物をかいた児童は約95%でした。はさみの形を切り入れる際に、豊かな発想な構想をした児童は約4%となりました。
創造的な技能に関する問題では、形の大きさの異なる木片や長さの異なる釘というそれぞれの材料の特徴を生かして表したいものをつくった児童は約97%でした。また、材料の特徴を生かして表したいものをつくる際に、木片を左右対称ではなく斜めに配置するなど、前問までに取りあげていない表し方の工夫をした児童は約50%となりました。
中学3年生でのバッグを生き物に見立てた絵を描くにあたり、発想や構想に関する問題が出題されました。バッグの形の特徴を生き物の形に生かした生徒は約93%。軽々とした感じを色を工夫して表現した生徒は約92%。弾みながら運んでいる様子(動き)を強調して描いた生徒は約49%、前述のすべてを取り入れた絵を描いた生徒は約46%でした。
図画工作の学習が好きだ、大好きだと回答した児童はそれぞれ約83%、約82%。美術の学習が好きだ、大好きだと回答した生徒はそれぞれ約75%、約63%となりました。
図画工作の学習によって心や気持ちが豊かになるという意識をもつ児童は約65%。美術の学習は生活を明るく豊かにすることや心を豊かにすることに役立つという意識をもつ生徒はそれぞれ約73%、約83%という結果になりました。
児童、生徒の発想や創造性を育てていくためにも、図画工作や美術の授業は大切にしていきたいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年04月05日 19:59