●不安には確かな知識で立ち向かおう 「地震、原発をよみとく」日本科学未来館 (2011年03月29日)
東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた福島第一原子力発電所の事故により、原発付近の地域のみならず、首都圏でも放射線量の上昇、水道水から放射性ヨウ素検出などの影響が見られています。各関係機関からは、首都圏などの放射線量については「直ちに健康に影響はないレベル」としていますが、なかなか不安が拭えないのが実状です。
東京・お台場にある日本科学未来館では、同館のウェブサイトで特設ページ「地震、原発をよみとく」を開設し、地震、津波、原発事故、商社生物質の科学的なよみとき方を提案しています。日々の放射線量の分布マップ、原発や放射線に関する分かりやすい開設などを見ることができます。
まず「放射性物質マップ」では、さまざまな期間から公表されている放射性物質の測定データを、マップ化し掲載しています。日本地図上に、各都道府県と福島第一原発正門前で測定されたデータが色分けしてマッピングされています。原発より漏れ出した放射性物質が気象状況によって周辺地域に飛来しており、福島を中心に放射線量の値が高くなっていることが見て取れます。
解説では、震災以降にインターネットや新聞で飛び交っている科学情報について、整理し、わかりやすく解説されています。たとえば最近は連日のように目や耳にする「マイクロシーベルト」「ベクレル」といった単位について、放射性物質が放射線を出す能力「放射能」の度合いを表す単位が「ベクレル」、放射線が人体に及ぼす影響を表す単位が「シーベルト」であると説明されています。さらになぜこの両方が使われているのか、具体的にこれらで示される数値をどのように読み解くのかといった踏み込んだ解説を読むことができます。
解説にはこれまでに「原発とは?」「放射線と人体(1) 細胞を殺してしまう強い放射線」「放射線、放射性物質、放射能と単位」の3つの項目が掲載されており、今後も新しく解説が掲載される予定です。非常時である今こそ、日々の報道に漠然とおびえるのではなく、正しい知識を身につけて情報をよみとく力をつけて、冷静に対処したいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年03月29日 17:57