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仕送り額はどんどん下がり、5万円未満が4人に1人 自宅生も奨学金が頼り (2011年03月24日)

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全国大学生活協同組合連合会は、「第46回学生生活実態調査」の結果を公表しています。

学生の経済状況について自宅生に関しては、アルバイトと小遣いがさらに減り、収入が減少。奨学金が収入に占める割合は初めて20%を超えました。

収入合計は59,170円で09年から▲1,130円(▲1.9%)。奨学金+760円(+6.8%)と定職+180円(+120.0%)で増加した以外は、アルバイト▲1,130円(▲3.7%)、小遣い▲370円(▲2.3%)、その他▲570円(▲25.9%)は減少という結果になりました。

支出合計は57,890円で09年から+620円(+1.1%)。貯金繰越15,770円が09年から+1,400円(+9.7%)増加のほか、交通費が+110円(+1.1%)、食費、書籍費、勉学費も増加。2009年から奨学金が760円増加し11,970円に。自宅生収入の2割を超え、生活費の中の奨学金の役割は大きいことがわかります。

下宿生に関しても、仕送りが約3,000円減少し、奨学金は金額、構成比とも最高になっています。仕送りは4年連続減少し、71,310円。10年間で25,810円(26.6%)減り、1982年の69,380円、1983年72,200円並みの仕送り額となりました。

また、5万円未満層が初めて25%を超え4人に1人となっています。2000年には仕送り「10万円以上」が60%を超えていましたが、この10年間でほぼ半減し31.7%と激減しました。

仕送り「0」の割合は10.5%と引き続き1割を超えています。仕送り「0」の下宿生の収入は117,720円と下宿生平均より4,890円低く、その63.7%を奨学金が占めています。また09年からアルバイト収入が2,160円、収入全体も3,290円減っており、さらに厳しい経済状態となっていることがわかります。

依然学生にとってはかなり厳しい状況ですが、生活に支障のないように何かしらの力にはなってあげたいものです。

第46回学生生活実態調査|全国大学生活協同組合連合会



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投稿者 kksblog : 2011年03月24日 14:55


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