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見ていると意識できなくても“覚えている”脳の発見 (2011年03月23日)

視覚2~1.JPG

大学共同利用機関法人 自然科学研究機構生理学研究所(NIPS)は、見ていると意識できなくても“覚えている”脳があると発表しました。脳梗塞などで視野をつかさどる脳が損傷を受けてしまい、脳が見ていると意識できなくなった状態でも、別の部位が記憶の機能を代償して無意識に認識しているという研究結果を発表しました。

伊佐正教授と高浦加奈博士(元・総合研究大学院大学 大学院生、現・玉川大学脳科学研究所 グローバルCOE研究員)の研究グループは、視覚野を経由しない中脳(上丘)が、単なるバイパスになっているばかりでなく、眼で見たモノの場所を無意識に“記憶”しておくことに役立っていることを明らかにしました。

中脳はもともと眼球の運動や注意に関わる場所なので、情報を記憶する場所ではありません。しかし情報を記憶する後頭葉に損傷が生じると、中脳の上丘部が単なるバイパスから情報を記憶する役割を担ってくるというのです。

この研究によって、脳梗塞によって視覚障害となった患者さんが、代償的な機能を利用した眼を動かすリハビリテーションの訓練によって、機能回復の可能性が出てきたと言えます。

また私たちの普段の生活の中で、意識していない視覚情報を無意識のうちに記憶できている情報があるということが示されたものです。

人間の脳をコンピューターに置き換えたら富士山の容積7個分ほどに匹敵するほどの情報処理脳を持っているといわれています。これだけの容量を持つ脳なら、自動的に回路を切り替えてダメージを受けた視覚分野を補う回路が作られるというのも自然なことのように感じてしまうのは私だけでしょうか?

見ていると意識できなくても"覚えている"脳―視覚野の障害でも無意識に脳の別の部位(中脳・上丘)が記憶の機能を代償―/生理学研究所



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投稿者 kksblog : 2011年03月23日 23:56


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