●東日本の科学館・プラネタリウムで被害多数 伊丹ではチャリティ星見会 (2011年03月18日)
3月11日に発生した東海地方太平洋沖地震は、発生から一週間経ってもその被害の全容が計り知れない状況です。天文ファンのための情報サイト「AstroArts(アストロアーツ)」では、各地の天文施設の被災状況がわかるサイトをまとめています。
現在ライフラインもままならない中、多くのプラネタリウム館、公開天文台が休館・イベントの延期を余儀なくされています。被害の大きい地域では必要な情報を公開できずにいる施設もありますが、「日本プラネタリウム協議会」や「日本公開天文台協会」などを通じて情報がまとめられ、随時内容が更新されています。そんな中、3月16日に兵庫県伊丹市では「崩壊地方太平洋沖地震 チャリティ星見会」が開催されました。
伊丹市は西宮市を挟んで神戸市の東に位置し、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では大きな被害を受けています。それだけに今回の震災も他人事と感じられないという方が多いようです。「チャリティ星見会」は、伊丹市立こども文化科学館のボランティアの一人である神戸の大学生の発案で「1CON for 1STAR」をキャッチフレーズに行われました。
最初の呼びかけが14日で、16日に行われたのですから、素晴らしい実行力ですね。これだけ急な開催にもかかわらず、伊丹市在住の人を中心にブログ、ツイッター、天文サイトなどで情報が伝えられ、多くの人の参加とともに109,930円の募金が集まったそうです。集められた義援金は日本赤十字社に送られます。
東日本のプラネタリウム、科学館の被災状況を見ると、多くの施設が被災又は安全確認のために休館しています。福島県田村市の星野村天文台では、65cm望遠鏡が崩落し床を突き破っているそうです。天文台長の大野裕明さんのサイトでは、3トンの望遠鏡が台座から床に落ち込んで、床下にめりこんでいる様が紹介されています。
プロ野球のパ・リーグの開幕延期をはじめ、イベントなどの中止・延期が相次ぐ中、被災地を支援するためのチャリティイベントなどが多数企画されています。悲しみや苦しみを経て、被災した方々が穏やかな気持ちで星空を眺められる日が一日も早く来ることを願ってやみません。
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投稿者 kksblog : 2011年03月18日 09:54