●全国学力・学習状況調査に「理科」の追加を検討 文部科学省 (2011年03月13日)
平成19年度から実施されている、全国学力・学習状況調査において、平成23年度は平成23年4月19日(火)に実施されます。平成22年度では小学校第6学年、中学校第3学年を対象に、全国の学校から約30%の抽出率でランダムに学校が選ばれました。抽出調査対象外の学校でも、学校の設置管理者の希望があれば調査を利用することができます。
この学力・学習状況調査の対象教科はこれまで「国語」および「算数・数学」の2教科でしたが、ここに「理科」を追加することが検討されています。これは「全国的な学力調査の在り方等の検討に関する専門家会議」において採り上げられたもので、全国的な学力調査は児童・生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育指導の充実や学習状況の改善などに役立てることが期待されているものであり、現在対象外となっている社会、理科、英語についても対象とすべきではないかと考えられたものです。
なぜ「理科」だけが追加検討の対象になったかについては、次世代を担う科学技術人材の育成が重要な課題になっていること、新学習指導要領の「理科」において、科学的な思考力や表現力の育成など新たな観点が盛り込まれており、その方向に沿った学習指導の充実が求められていること、子どもの「理科離れ現象」を食い止める、科学分野において国際的な学習到達度調査においてトップレベルを目指す、といった理由が挙げられています。
実際の追加は、文部科学(国立教育政策研究所)において、問題作成の体制づくりを行うことが必要となること、問題作成に1年以上かかること等を考慮すると、早くても平成24年度調査からとされています。また実施頻度は国語、算数・数学のように毎年ではなく、3年に1回程度となりそうです。
実施教科が増えることで、対応する学校や問題作成・採点・分析にあたる者の負担が増すことが懸念されます。一方で科学技術分野において日本が世界で存在感を示すことが今後も目標とされることから、学習指導において理科分野が重要になってくると考えられます。結果が的確にフィードバックされるように、十分な検討を重ねて実施してもらいたいものです。
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投稿者 kksblog : 2011年03月13日 08:42