●聴覚異常が危惧!携帯音楽プレーヤー常用者は注意が必要です。 (2011年03月06日)
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構NIPS生理学研究所は、研究結果により、携帯音楽プレーヤーを大音量で常用し続けると、「音の聞き分け」の聴力に異常が出ることを発見しました。音楽プレーヤーを大音量で聞き続けることへの警告と、今後の聴力検査のやり方に提言を与える研究成果となったと発表しました。
同研究所の岡本秀彦准教授、柿木隆介教授とドイツの研究グループは、普段から大音量で携帯音楽プレーヤーを聞いている13名の若者(常用者)とそうでない若者13名(非常用者)に、リラックスしている状態で、雑音とともに特定の周波数の音を聞かせ、その時の脳の反応を記録した実験によるものです。常用者は、雑音の中から聞き分ける能力が弱くなっていたということです。
これまでの特定の周波数域の音を聞き分ける検査方式では、両者に差異はほとんどないことから、音楽プレーヤーの大音量の常用が異常の要因を締めるというわけです。
研究結果から得られた社会的意義
(1) 今後の聴覚検査の在り方に提言:通常の聴覚検査では明らかにならない異常があり、雑音がある中で音を聞き分ける検査方式も検討したい。
(2) 周囲が騒々しく雑音が多い場合には、携帯音楽プレーヤーの音量を上げるのではなく、周囲の雑音をキャンセルするようなノイズキャンセラーなどの機能を使うとよい。
これまではモラルの面で、大音量の携帯プレーヤーの利用が倦厭されてきましたが、結局自身の身体にも悪影響を及ぼしていることが判明したというわけです。マナーと共に自身の体も大切にして欲しいものです。
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投稿者 kksblog : 2011年03月06日 14:05