●小学生のロボットクラブがビデオ作品公開 (2011年03月04日)
東京都市大学付属小学校ロボットクラブの5年生10名は、東京都市大学環境情報学部の小池星多准教授の研究室と一緒に、NECのパーソナルロボット「PaPeRo」を使ってビデオ作品を作成し、YouTubeで発表する活動を行ってきました。先日、ロボットクラブの成果発表会が行われ、同級生や下級生など約120名の児童が集まり、上映されたビデオ作品に歓声を上げたり、笑ったりしながら鑑賞しました。
「PaPeRo」はNECが開発を進めているコミュニケーション系ロボットで、制御プログラムを簡単に作ることができる「ぱぺろっち!」というソフトが用意されています。児童たちはこの「ぱぺろっち!」を使って自分たちが考えたシナリオに沿った動きをするよう、PaPeRoをプログラミングしました。
児童は3つのグループに分かれ、どんな物語を作るかアイデアを出し合い、そのアイデアに従って「PaPeRo」を動かせたり、しゃべるようにプログラムしてビデオを作製しました。各グループには小池研究室の学生がチューターとして参加、ビデオ劇の背景を一緒に作成したり、児童の議論がまとまるよう助けました。
自分で考えて行動できる児童の育成目指す
東京都市大学付属小学校は、自ら考えて行動できる児童の育成を目指し「自ら学びたくなるような楽しく充実した教育プログラム」や、「学校行事に主体的に参加する教育」を展開しています。
「今回のロボットクラブの活動では、児童が話し合って物語のシナリオを考え、実際にロボットを動かして作品を作るという活動は、学校の教育目標に合致しており、成果を上げていると考えています。」と同校の教育課程部長、寺門清貴教諭はロボットクラブの活動について話してくれました。
話し合いはリアルで
この取り組みは、東京都市大学環境情報学部小池研究室とNECによる「共創環境」に関する共同教育の研究成果の一環として行われたものです。「共創環境」とは、複数の人々がアイデアを出し合い、イノベーションを生み出すことを目指す場を指した取り組みです。
ロボットクラブは、リアルな活動の場として月二回のクラブ活動を実施、そのほかに、非公開のWebサイトを設置し、Web上でもグループごとに児童が話し合いを行いました。
「Webでの話し合いはアイデアをたくさん考え出すにはとても向いているが、それらをひとつにまとめることには向いていないようです。各グループにはファシリテーターとして参加している大学生の役割がとても大事です。やはり、話し合って結論を出すには、リアルな場で実際に顔を合わせることが必要だということが明らかになりました」と小池教授は振り返りました。
ロボットクラブの作品は紹介HPでご覧になれます。
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投稿者 kksblog : 2011年03月04日 19:11