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幼児の脳発達の過程には複数のプロセスが存在~東京大学 (2011年02月19日)

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東京大学の研究グループが、幼児の脳発達の過程には複数のプロセスが存在することを突き止めたことが発表されました。

これまでは脳発達においては一本の経路を想定してきていました。しかし研究から、例えばある認知課題を解く際に、発達早期からその課題が解ける子どもは右の下前頭領域を活動させるのに対し、発達後期になってからその課題を解けるようになる子どもは、左の下前頭領域を活動させることが明らかになりました。

子どものある認知課題の成績とある特定の脳領域の活動の強さに関連があることが示されていたことから、今までの研究者は、その特定の脳領域の活動が強くなることで認知課題の成績が向上すると推測していました。しかし、認知課題を解ける年齢によっての違いが明らかに。3歳時点では右の下前頭領域を活動させて解いていた幼児に対して、解けなかった幼児はその領域を活動させていませんでした。しかしその解けなかった幼児は、4歳時点で解けるようになった際には、左の下前頭領域を活動。ちなみに3歳時点で解けた幼児は、4歳時点では左右両側の下前頭領域を活動させました。

これらの結果から、幼児の脳の発達には複数の経路が存在していることを示しています。つまり、子どもに対する画一的な教育的関わりでは不十分で、子どもに応じて関わりを変える必要性があることを示唆しています。

子どもの発達段階に差があることには、脳のメカニズムの影響があるようですね。そうしたことを理解して子どもと関わり、子どものさまざまな発達プロセスに応じた教育環境にしてあげられるといいですね。


幼児における複数の脳発達過程 :東京大学



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投稿者 kksblog : 2011年02月19日 22:24


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