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キャリア教育推進のための教育委員会の役割は?~国立教育政策研究所 (2011年02月14日)

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国立教育政策研究所が、教育委員会向けにキャリア教育支援資料を作成しました。

これは、キャリア教育のさらなる充実のために作成したもので、学校を軸とした「縦」と「横」の連携によって支えられる環境作りやその連携の活性化及び持続させるための教育委員会の役割などを、図や例を用いてわかりやすく解説したものとなっています。

キャリア教育とは、一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育。資料では、それを総合的に推進するのが、教育委員会の役目としています。

縦の連携としては、まず、各学校の取組の活性化が必要です。小・中・高等学校においては、児童生徒がそれぞれの発達の段階におけるキャリア発達上の課題を達成することができるように、学校の教育活動全体を通じて、社会的・職業的自立に必要となる能力・態度の育成に計画的、組織的に取り組むことが期待されます。そこで教育委員会が、各学校の現状と課題の把握に努め、それに基づく改善方策等について適切な助言を行なうことが求められます。

また、学年間・学校種間の連携も必要です。学年間、学校種間の移行には連続性を保つことが重要であり、円滑な連携、接続を図り一環した取組を実現するためには、教育委員会のリーダーシップが求められます。

横の連携としては、家庭や地域との連携が必要です。児童生徒がさまざまな体験をし、多くの人とふれあうことを通じて、生き方について考えるようになるためには、児童生徒にそのような機会・場を得られるように家庭や地域の理解を得て、連携・協力を図ることが不可欠。そこで、教育委員会は、学校と家庭・地域との連携が円滑に行なわれるように支援することが求められます。

また、体験活動を通じてキャリア教育を充実させるために、事業所等との連携も必要で、教育委員会は、コーディネーターとしての役割を積極的に果たすことが求められます。

学校が家庭や地域・社会、企業等との連携するために、教育委員会は学校を支援する協議会の設置やコーディネートを行なう仕組みづくりや人材の確保が必要となります。しかし、教育委員会だけの孤軍奮闘ではなく、それぞれの地域の特性を生かした連携を進め、実際に「動ける」連携推進組織を設置することで、教育委員会のさらなるリーダーシップが期待されます。

資料のように、教育委員会が中心となって連携の環境づくりがすすみ、縦横の連携が機能をもった充実した教育が行なわれるといいですね。


教育委員会向けキャリア教育支援資料「キャリア教育の更なる充実のために-期待される教育委員会の役割-」:国立教育政策研究所



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投稿者 kksblog : 2011年02月14日 23:04


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