●ホヤの幼生はサカナと違った泳ぎ方で上手に泳ぐ~生理学研究所 (2011年01月28日)
お酒の肴として用いられるホヤ、幼生時期は、オタマジャクシのような形状をしています。そんなホヤの赤ちゃんが、魚とは違った泳ぎ方で上手に泳ぐことを、大阪大学の研究チームと自然科学研究機構・生理学研究所の共同研究にて発見されました。
これは、生物が地球上に誕生して以来の長い歴史の中で、重要な発見となるそうです。
ホヤは無脊椎動物で、オタマジャクシのような赤ちゃん時期は、運動神経細胞が10個程度、筋肉細胞が36個しかありません。しかし、サカナとは異なる仕組みで、数の少ない筋肉細胞を巧みに使って滑らかに強弱を付けて、サカナやオタマジャクシと同じように上手に泳ぐそうです。
ヒトなどの哺乳類や、カエル、サカナなどの脊椎動物の筋肉は細胞がまとまって束になっており、神経細胞がさまざまなタイミングで指令をだして無数の筋肉細胞が異なった力を発揮するようにリズミカルに尾をふり泳ぐことができるようになっていますが、ホヤの幼生は、一つ一つの筋肉細胞でカルシウムの量を調整し強弱を付けて収縮するという仕組みなのだそうです。
この発見は、筋肉を動かす仕組みが、古代の魚の祖先からヒトに到る過程で、少しずつ段階的に変化したことを示していて、人をはじめとする脊椎動物の筋肉を動かす仕組みとその進化の歴史を理解する上で重要であると考えられます。
数少ない筋肉細胞であったも、一つ一つが変化し、微妙な強弱を作り出すことで、泳ぐことができる。
まだまだ明らかになっていない生物の進化のみち、からだの仕組みはいろいろあるんですね。
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投稿者 kksblog : 2011年01月28日 15:59