●河合塾の「センター・リサーチ」から見る、今年の国公立大志望動向 (2011年01月25日)
予備校の学校法人河合塾では、1月15日・16日に行われた大学入試センター試験の受験生から寄せられた自己採点データをもとに、国公立大志望動向をまとめました。まとめポイントをPDFファイルで公開すると共に、詳細分析情報を同校の大学入試準備サイト「Kei-Net」にて閲覧できます。
これによると2011年度のセンター試験では、受験数は約7千名増加、理系受験者が大幅に増加しているようです。また平均点は全体的に上がっており、特に理系では昨年よりも平均点が28.0点上昇し、またグラフの山(最も人数の多かった得点帯)も得点が高い方にシフトしています。
志望大学を見ると、国公立の人気は堅調で、地区別の出願予定者数を見ると、南関東、東海、近畿地方など大都市圏を擁する地区で増加率が高くなっています。また東京大学、京都大学をはじめとする難関国立10大学ではほとんどの学校で出願予定者が昨年度より増加しており、人気がうかがえます。
学部別の出願予定者数を見ると、文系より理系の人気があり、法・政治、経済・商の人気がふるいません。一方で理系学部、医学・歯学・薬学といった医療系が増加しています。また、理系学部で女子の出願予定者数が増加している傾向もあり、工学、農学で女子の出願の伸びが全体より大きくなっています。薬学部は近年人気の低迷が続いていましたが、今年度は女子で前年比112%と人気回復の兆しが見られました。
「Kei-Net」では、国公立大二次試験・私立大学センター試験利用入試への出願の目安となるボーダーライン、全国公立大学の出願状況など、受験に役立つコンテンツを提供しています。「インターネット・バンザイシステム」では、センター試験の自己採点得点を入力すると、選択した大学の合格可能性の確認や、自分の成績で合格可能性の高い大学の検索が行えます。このシステムは携帯版もあり、QRコードを読み込むことで簡単にアクセスできます。
いよいよ受験も大詰め、情報を得ることで地に足をつけることも大切ですが、思うような経過でないにしろ、まだ落胆するのは早いでしょう。笑顔で春が迎えられるよう、最後まで頑張ってもらいたいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年01月25日 21:04