●ひきこもりの状態にある若者とその家族への支援を推進~東京都 (2011年01月22日)
東京都では、地域におけるひきこもりの状態にある若者とその家族への支援を推進しています。このたび『ひきこもりの問題を抱える家族を支援するためのハンドブック』を作成。また、「ひきこもり等の若者支援プログラム」を確立しました。
ひきこもりにある状態の方やその家族は、ひきこもりの問題を抱え込み、相談や支援に結びつかないことが多く見受けられるため、地域のネットワークでそうした家族に対して状況を提供し、必要で適切な支援につなげていく取組が求められています。東京都では、公的相談機関、民間支援団体、地域支援者等との協働により、ひきこもりの状態にある方やその家族への支援事業を実施するなど、支援を推進しています。
『ひきこもりの問題を抱える家族を支援するためのハンドブック』は、地域の支援者としての役割を担う民生委員および児童委員向けに作成。委員が行なう「働きかけ」や訪問活動の必要性、ひきこもりの問題を抱える家族へのアプローチの仕方や実際に訪問活動をする場合の本人および家族とのかかわり方などを解説しています。さらに、ハンドブック活用のための地域支援者向け講習会も実施されます。
「ひきこもり等の若者支援プログラム」は、ひきこもり等の若者の自立支援を図るプログラム。1. 自宅等を訪問して外出に向けた働きかけ、2. 自宅以外の安心できる場所の提供、自己肯定感を醸成するための活動、3. 社会参加に向け、能力と自信を向上させるための社会体験活動、という3種類のプログラムが実施されます。
今後は、支援プログラムをNPO法人等に普及・定着させることが求められます。東京都では、支援プログラムに沿って1年間実施する「研究事業」の企画提案を募集しており、選定された事業については、その実施に必要な経費の助成を行なうことになっています。
ひきこもりにある状態の若者が安心して支援を受けることができ、家族の心理的負担の軽減や社会的孤立がなくなるように整備されていくといいですね。
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投稿者 kksblog : 2011年01月22日 12:11