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「大学卒業後3年以内は新卒扱い」に、当の大学生はYES?NO? (2011年01月16日)

businessman_110113.jpg大学生の就職活動について、企業の合同説明会がニュースになったり、3学年から研究より就活の方が生活の中心になっていることを問題視したりと、メディアで取り上げられることが多くなっています。

就職・転職情報サービスを行う日経HRは、都内の主要な大学・大学院に通う2012年3月卒業予定者を対象に、「就職活動に関するアンケート」を実施しました。この中で政府などの提言「大学卒業後3年以内は新卒扱いに」に対して6割以上が賛成していますが、中にはきっぱりと反対する学生もいました。

近年、大学生の就職活動が早期化し、本来専門課程で学んでいるはずの期間が就職活動のために費やされていることを憂う声も少なくありません。学生の多くも同様に感じているのか、64.2%が賛成意見でした。主な理由としては、学業に専念できる、景気などの要因が年によって異なるので、機会の平等化につながる、就職のために留年するという無駄がなくなる、などでした。

一方で反対する理由としては、(期間が延びることで)甘える人が増える、本気で取り組まない人が増える可能性がある、気持ちの余裕が就職活動に悪影響を及ぼす、といった「気の緩み」を危惧するもの、経験面で就職浪人の方が本来の新卒より有利になる、といった「不公平」を訴えるもの、分母(求職者数)が増えるとさらに激化しそう、雇用が増えるとは限らない、といった「改善が望めない」と考えるものが挙がっています。

これから就職活動をする学生が行きたい・行きたくない業種について、行きたい業種は「商社」「銀行」「生保・損保」でした。仕事の幅広さや安定性が魅力のようです。逆に行きたくない業種は「フードサービス」「百貨店・スーパー・コンビニエンスストア」「公務員・教員」でした。サービス・小売業は学生時代にアルバイトを経験している人も多く、現場を見て「行きたくない」と判断している人が多く、また土日勤務になることも敬遠される理由のようです。

しかし行きたくない業種で大きく伸びたのが「ない」という回答でした。近年の厳しい状況から「どの業界でもいいから内定が欲しい」という切実な気持ちが表れているようです。自分に合った仕事、職場に巡り会えるのが理想ではありますが、新卒も再就職でも、そんな悠長なことは言っていられないというのが現状かもしれません。それでも心のゆとりを忘れないで、前向きに頑張ってもらいたいですね。

「都内の大学・大学院生の就職活動」煮関する調査:日経HR



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投稿者 kksblog : 2011年01月16日 09:34


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