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絵双六からみる江戸後期の都市文化と世相~国立歴史民俗博物館 (2010年12月14日)

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「歴博」の愛称で親しまれている国立歴史民俗博物館では、特集展示として、近世のようすにせまる『双六の小宇宙』を、12月21日より開催します。

所蔵している“絵双六”の展示から、江戸後期の多彩な都市文化の一端と、江戸後期の世相について考えるものとなっています。

絵双六は、江戸時代、大衆的な出板を地本問屋の主要商品のひとつで、サイコロを振り、出た目の数にしたがって「振り出し」から駒をすすめて「上がり」を目指した遊戯です。

その歴史は室町期の仏教の十界の世界観にもとづく浄土双六にさかのぼりますが、江戸時代に入って庶民層に普及しました。人生の栄達を主題とした出世双六、旅や行楽への関心の高まりとともに急増する道中双六や名所双六、あるいは百物語の流行による妖怪双六などが生みだされ、江戸後期に入ると木版多色刷りの技術が確立したことにより、絵双六は華やかさを加えるとともに、人気浮世絵氏によって絵画性豊かなさまざまな主題にものが生み出されました。

江戸の有名な料理茶屋や、鰻屋、蕎麦屋などを食べ歩き、山王祭礼を右上がりとする飛び双六『新版御府内流行名物案内双六』、水滸伝に登場する豪傑を各マスにひとりずつ描く廻り双六『豪傑水滸伝双六』など、形式にも留意しつつ、その主題に注目。他にも『東海道五十三駅双禄』、『大名出世双六』など約30点を展示します。

当時の人々の関心や流行が反映されているところが、現代の「人生ゲーム」に通じ、興味深く見れるのではないでしょうか。


国立歴史民俗博物館/企画展示『もの』からみる近世 双六の小宇宙



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投稿者 kksblog : 2010年12月14日 15:01


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