●日本の学力回復傾向、PISA2009で読解力と科学は上位グループ (2010年12月21日)
昨今、学力の低迷化が危惧されていますが、回復の兆しでしょうか。
OECD(経済協力開発機構)が実施する『生徒の国際学習到達度調査(PISA)』の結果が公表され、日本が前回の順位より回復したことがわかりました。
OECDの国際学習到達度調査は、義務教育修了段階の15歳児(高校1年生)を対象に、3年ごとに実施されます。知識や技能を、実生活のさまざまな場面で直面する課題にどの程度活用できるかを評価するもので、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野に分かれています。2009年調査では、読解力を中心分野として重点的に調査され、65カ国・地域から約47万人の15歳児が参加。日本からは、全国約117万人対象のうち、約6000人が参加し、昨年6、7月に実施されました。
日本の結果としては、読解力8位、数学的リテラシー9位、科学的リテラシー5位。読解力は前回の15位から大幅に回復、数学と科学も1つずつ順位があがり、読解力と科学は国際的にみて上位グループであり、数学は平均より高得点グループにあるという位置づけになりました。
文部科学省では、学力向上に向けて、学習指導要領を改正したり、「読解力向上プログラム」の策定により、読書活動の充実を図るなどの施策を実施してきました。それが、PISA2009の結果につながり、読解力を中心に日本の生徒の学力は改善傾向にあると分析しています。しかしながら、トップレベルの国々と比べると、下位層が多いこと、平均は上回っていてもトップレベルとは差があることに課題があることも指摘しています。
それにしても、トップクラスにはアジア諸国・地域が目立ち、上海は3分野で1位を独占していることには驚かされます。今回の調査結果をふまえ、さらに教育活動が充実し、学力向上につながるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2010年12月21日 18:24