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東アジアの5都市にみられる幼児の生活、母親の子育て観の違い (2010年12月21日)

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ベネッセ次世代育成研究所が、東アジア5都市(東京・ソウル・北京・上海・台北)に住む幼児を持つ保護者を対象に、幼児の生活や保護者の子育ての意識についての調査を実施しました。

母親が子どもに期待することは、5都市共通で「自分の家族を大切にする人」。2位以下には、東京は「友人を大切にする人」、ソウルは「リーダーシップのある人」、北京・上海・台北は「仕事で能力を発揮する人」がランクイン。子育ての段階でも、都市ごとの社会状況や価値観の違いが反映されている結果となりました。

子どもの存在については、5都市共通で「生活や人生を豊かにしてくれる存在」。また、ソウル・北京・上海では、「将来の社会をになってくれる存在」という回答も半数以上であることから、子どもの将来に期待をかける母親が多いことがわかります。

子どもに対する思いが違えば、母親の子育て観は当然都市によって大きく変わってきます。子どものしつけについては、ソウルは「わがままを言ったら、厳しくしかりつけるのがよい」が圧倒的に多く、北京・上海・台北では逆に「わがままを言ったら、分かるまでやさしく言い聞かせるのがよい」が圧倒的に多い結果に。東京はやや後者が多いものの、どちらも回答もある傾向でした。

文字や数については、東京やソウルでは「文字や数は子どもが関心を持つようになってから教えるのがよい」が8割以上ですが、北京・上海・台北では「文字や数はできるだけ早くから教えてほうがよい」が4割ほどいます。そのため、「名の通った大学への進学」を希望する比率が北京・上海では6割を超えています。

子育て観の違いは、習い事事情の違いにもつながります。習い事をしている比率は、北京・上海が7割台、ソウルが5割台、東京・台北が5割台です。そして、東京はスポーツ系と学習系、ソウルや北京・上海は学習系と芸術系、台北は芸術系の比率が高いことがわかりました。


東京の母親は、人間関係への配慮をより期待しますが、その他の都市は、社会的な活躍を期待するようです。その結果、東京以外の母親は、教育に熱心な意識がみられ、習い事の内容にも違いがみられました。都市ごと、国ごとに社会・文化的背景はそれぞれ。そのことによって、母親の意識もずいぶん変わりますね。


幼児の生活アンケート・東アジア5都市調査2010|ベネッセ次世代育成研究所
「幼児の生活アンケート・東アジア5都市<東京、ソウル、北京、上海、台北>調査2010」 / ベネッセコーポレーション



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投稿者 kksblog : 2010年12月21日 03:59


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