●Yahoo!トピックスはどのように作られるのか (2010年11月11日)
誰に向けてどんなニュースを送るかを、中学生が考える。
品川女子学院で、中学1年生30人が、ニュースについて学ぶ特別講座が行われています。この特別講座は、ヤフーのトップページにある「トピックス」を編集しているヤフーのトピックス編集部が協力をして、1ヶ月間で4回の特別講座が開かれます。
11月9日に行われた第1回の講座では「ニュースとは何か」というテーマで、ヤフートピックス編集部の奈須川信幸氏と共にYahoo!トピックスの編集の仕方を学びました。
最初に生徒達は、校内の身近な出来事からニュースとなる事柄を選び、それらのランキングとその理由をそれぞれ考え考えました。先生の結婚(知らなかった、慶事だから)、校内のカフェテリアに中華まんが入る(身近な出来事で関心が高い)、合唱祭の発表曲決定(学院の三大行事のひとつだから)などがランクに入っていました。
ここで国語科の神谷岳先生が、誰に向けて発信するニュースか考えると、にニュースの視点と切り口が変わってくることを指摘した。
これを踏まえて、誰向けてニュースを提供するのか考えながら、生徒達はヤフーに配信されているエンタメニュースからベスト5を選びました。対象者に幼児、おばさん、女子中高生などバラエティに富んだ読者を想定したニュースが選ばれていました。ニュースの内容が生徒達に親しみやすい素材だったようで、楽しく選ぶことができたようです。
ここで講師の奈須川氏から、エンタメニュースは、企業の商品PRなどが目的の場合もあるので、どこまでがニュースで、どこからが宣伝になるのか、気をつけて読む必要があると説明を受けました。
最後に生徒達は、ヤフーに配信されている国内ニュースの中から、ベスト5を選びました。小学生、奥さん疲れて電車の中で新聞を読むおじさん、などが対象としてあげられました。特に、若者に読んでもらいたいというニュースを選んだグループは、記事の中に「次世代の」というキーワードが入っているものを選んで、ヤフーの関係者からも驚きの声が上がっていた。
最後に奈須川講師から、「誰に伝えるかで集めるニュースが変わるということが実感できたはずです。この『誰に向けて』が編集方針と呼ばれるものです。ただ、エンタメのニュースはすらすらと選べても、国内のニュースは手が止まってしまったと思います。何が大事なのかがわからないとニュースは選べません。世の中にとって何が大事なのか、
そのことを理解するために普段から幅広くニュースを読むことが大切です」と講評を述べました。
ヤフーの広報部にうかがったところ、今回の授業は若年層のメディアリテラシー向上のために行っているものであり、この授業を通して、中学生(若者)の読み手としての能力UPに繋がることを期待して、この特別講座に協力をしているとのことです
« リアル熟議「グローバル社会を生きる人材育成と学校教育」 | トップページへ チーズ料理のカフェが原宿に期間限定でオープン »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2010年11月11日 20:36