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認定こども園の保育者の研修の実情と資質向上のための課題とは? (2010年11月27日)

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幼児教育と保育を統合的に提供する「認定こども園」。子育て支援を求める保護者に期待される施設ですが、その専門性の内容については不明確なところもあり、研修のあり方も議論の対象となっているようです。その背景の下、ベネッセ次世代育成研究所が、現状を把握するために、認定こども園と地方自治体等が主催する保育研修の実情と課題を調査しました。

調査結果から、保育者の資質向上のためには、保育者同士が学ぶ合う園の組織文化、管理職のリーダーシップ、園内研修の内容の充実などが挙げられました。

認定こども園の保育者の専門性を高め、幼児教育・保育の質の向上につなげるためには、園外研修と園内研修をともに充実させることが必要です。園外研修に保育者を参加させる目的は、「保育技能の向上」、「専門知識の強化」、「自園の幼児教育・保育の質の向上」が上位に。そして研修の実際への参加頻度は、管理職、保育者ともに「2~3カ月に1回程度」が多いようです。しかし、課題としては、「日程の調整」、「時間の確保」、「代替職員の確保」などが挙げられています。

園内研修については、この1年間に半数以上の園が「外部講師による講義」、「園長や主任等による講話」、「研究保育」を実施しています。その実施頻度は「月に1、2回程度」が多く、成果としては「保育者の意欲の向上」、「保育者同士の交流や情報交換」が上位になっています。

こうした研修を実現させていくためには、園だけでなく、地方自治体、国に役割が求められます。調査結果の最後にそれを踏まえた提言が発表されています。園長等の管理職がリーダーシップを発揮し、研修を活用して、園の教育・保育の質の向上を図ること、国や地方自治体等が研修計画を立て、コーディネーターとしての役割を果たすこと、財政的な支援を充実させることが求められます。

子どもたちにとっては、教育・保育をしてくれる現場の保育者がすべて。周囲の体制も大切ですが、まずは保育者の資質を高める支援が充実するといいですね。


平成21年度文部科学省委託事業「幼児教育の改善・充実調査研究」
認定こども園における研修の実情と課題:Benesse次世代育成研究所



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投稿者 kksblog : 2010年11月27日 05:12


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