●新卒採用に対する企業の意識調査~帝国データバンク (2010年11月16日)
この調査は、帝国データバンクが、特別企画として景気動向調査を行ったもので、「新卒採用に対する企業の意識調査」です。
2010年春に4年制大学を卒業した学生の就職率が60.8%と低下したほか、高校卒業後に進学も就職もしていない人が約5万9千人に達するなど、現在、非常に厳しい新卒者の就職状況が続いています。
一方で、就職活動の早期化と長期化への対応として、採用選考の開始時期を遅らせる動きも出ています。また、政府が企業の採用に際して卒業後3年以内の既卒者を新卒者扱いとすることを要請する検討をしている中、2012年4月入社の採用活動がスタートした企業も、現在多くなっています。
そういったことから、帝国データバンクでは、新規学卒者の採用に対する企業の意識についての調査を実施したというわけです。
調査は、2010年10月19日~31日の間に、全国2万2,822社を対象に行い、有効回答企業数は1万1,163社(回答率48.9%)でした。
調査結果としては、まず、新卒採用が「定期的にある」という企業は、30.8%で、一方、定期採用のない企業は62.5%でした。大企業では、6割超が定期採用していますが、中小企業では2割程度となっています。
採用活動の早期化や既卒者の就職難を、「問題あり」と考える企業は67.0%、採用活動の開始時期、半数超の企業が遅らせることに「賛成」、そして、既卒者の新卒扱いでの採用は、4割弱の企業が賛成するも、見方は割れています。
働くことを思い描きながら勉強し、働いて社会人として生活していくのが、本来の姿であり、なんとかよい情勢に変化してほしいものですね。
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投稿者 kksblog : 2010年11月16日 12:11