●赤ちゃんの「笑顔」と「怒り顔」に対する脳反応~生理学研究所 (2010年11月15日)
赤ちゃんの「笑顔」と「怒り顔」に対する脳反応、ということで、このたび、生理学研究所では、近赤外分光法により、「笑顔」と「怒り顔」を見ている時の乳児の脳反応が異なることを、明らかにしました。
近赤外分光法(NIRS)は、脳内のヘモグロビン量の変化を計測する非侵襲の装置で、近年乳児の脳反応計測に広く用いられています。
今回の研究は、対人コミュニケーションの中で重要とされる表情識別に関する脳内メカニズムが、生後6~7ヶ月児の脳で明らかになったこと、そして、他者に対して喜びを伝える「笑顔」と、警告を伝える「怒り顔」では、それぞれの表情から読み取れる情報に応じ、赤ちゃんの脳内で別々に処理される可能性を、示唆するものとしています。
この研究は、中央大学文学部、中央大学研究開発機構、自然科学研究機構・生理学研究所の共同研究により、NeuroImage誌に掲載予定で、Online版では9月17日に掲載されました。
研究の結果、わかったことは、まず、「笑顔」、「怒り顔」ともに、顔を見ている時に脳反応が大きく増加したことです。
また、顔刺激の提示終了後、「笑顔」では、脳反応の増加が継続していたのに対し、「怒り顔」では、急速に脳反応が低下したことです。つまり、「笑顔」の時には、脳の反応がゆっくりと長く続くのに対し、「怒り顔」の時には、脳の反応が急速に低下することが認められたことになります。
相手の顔の表情で、見ている側の脳の動きが変わるというのは、不思議なことですよね。赤ちゃんだからこそ、感じ取るものなのかもしれませんね。
« 「ビーチアニマル」を科学的な視点で紹介 「テオ・ヤンセン展~生命の創造」 | トップページへ セロハンテープ感覚で名前付けができる『ナペタ』発売~キングジム »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2010年11月15日 22:20