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「武士」ってかっこいい?恐い? れきはくの企画展示「武士とはなにか」 (2010年11月08日)

bushi_101108.jpg海外の人たちが日本に抱くイメージの一つに「サムライ」があります。最近ではスポーツの日本代表選手を「侍ジャパン」「サムライブルー」などと呼ぶこともあり、日本人も好んで使っていますね。

千葉県の佐倉市にある、国立歴史民俗博物館、通称「れきはく」で、企画展示「武士とはなにか」を12月26日(日)まで行っています。現代人である私たちが「武士」「サムライ」と呼んでいる人たちのルーツは、おおむね10世紀から19世紀にいたる中世・近世に存在していた「武人」、すなわち元々は貴族を守るための「兵」であったのです。

展示のプロローグとして、「武士を描く・武士が書く」というタイトルで、武士の「イメージ」の変遷を見ていきます。平安時代から江戸時代末期という長い期間を追い、武士がどのように描かれているか、武士はどのような文書史料を残しているかを観ることで、武士に対する私たちのイメージを相対化する支店を準備します。

そもそも武士とは「いくさ」つまり戦争をする人でした。「戦いのかたち」では、戦の形態や使う武器も歴史とともに変化していく様子を展示します。戦で功績を挙げた武士が地位を得て、やがて「武家」となって行きました。「武家のひろがり」では、武家の形成やそれらの競合関係、存廃にいたるまでの歴史、さらに「支配者」としての武士身分の確立といった、武家の多様な由緒と機能をたどります。

武士が戦いだけではなく、思想や知性を兼ね備えた存在として見られている要因の一つに、平和な時代に構築された「理想の武士象」や武芸の延長として生み出された知識や遊芸など、「文武両道」の精神があると考えられます。そして精神論で語られることの多くなった「武士」のイメージはどのように変遷していったのでしょう。

現代では肯定的な意味で使われることの多い「武士」や「サムライ」、そのイメージができあがるまでの変遷を追っていくことで、現代人である私たちが求めているものが見えてくるかもしれませんね。

企画展示「武士とはなにか」|国立歴史民俗博物館



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投稿者 kksblog : 2010年11月08日 09:40


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