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エコで粋なテクノロジー?「ネイチャー・テクノロジーとライフスタイル展」 (2010年10月30日)

eco_101029.jpg現在国立科学博物館で、企画展「エコで粋!? 自然に学ぶネイチャー・テクノロジーとライフスタイル展」が2011年2月6日(日)まで開催されています。企画展の入場料はなく、博物館の通常入館料のみで観ることができます。

私たちがこのままのペースで資源を使い続けていると、今から20年後の2030年には、資源・エネルギーの供給に限界が来ると予測されています。厳しい環境制約を強いられることになるかもしれません。しかしそのような状況下でもこころ豊かに暮らすために、自然のしくみにヒントを得た、環境負荷の低いテクノロジーのたまご、日本文化に根ざした共生型のライフスタイルを紹介するのが、今回の企画展です。

資源の使いすぎを反省し、エネルギーを使わない昔の生活を見直そう、と思っても、現代の私たちは便利で豊かな生活に慣れてしまっています。今さら水は井戸や川から汲んできて、お風呂は一週間に一度、なんて生活には耐えられないでしょう。テクノロジーを否定するのではなく、環境制約をクリアできる、新しいテクノロジーを生み出すのです。

企画展の主催団体の一つである、東北大学大学院・環境科学研究科の石田教授の「粋なテクノロジー」によると、日本には、神道の「八百万の神」、仏教の「山川草木悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」のように、「すべてのもの」に「たましい」や「こころ」があるという考え方が根付いていて、それを具体的な生活文化として示したのが「粋」の文化である、とあります。

「粋」は、社会の文化の主流が勝者だけのものでなく、敗者にも配慮されており、その本質は「生きること」「生きることを楽しむこと」にある、それこそが「粋」なテクノロジー、ネイチャー・テクノロジーの重要な要素である、としています。それは今のテクノロジーを否定するものではなく、自然を手本に、愛着が持てるような、といったことをキーワードに、持続型のテクノロジーに変換していくというのです。

「温故知新」とはよく知られている言葉ですが、この企画展ではしみじみ言葉の意味が実感できそうです。こどもやおじいちゃん・おばあちゃん、いろんな世代の人と一緒に行くと、それぞれ懐かしさや新しさなど感じ方が違って面白いかもしれませんね。

企画展「エコで粋!? 自然に学ぶネイチャー・テクノロジーとライフスタイル展」:国立科学博物館



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投稿者 kksblog : 2010年10月30日 18:06


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